本
「1984年」読了。面白かった。 面白かった創作について「面白いから是非」以上のことを書くと余計な先入観を与えてしまうからあまりよろしくないと思う。前情報が何もない状態で新しい良品に触れる喜びは何にも変えがたい。しかしレビューも書かないで面白い…
いつからか本を読むと眠くなる癖がついてしまった。漫画ですら危うい。 本棚の未読本を手に取っては未読のままベッドの下に置き、本棚に戻してはまた物色し、そんな毎日だったが、突然、無性に新しい本が読みたくなった。ちょうどネットの懸賞でアマゾンギフ…
定期的にポール・エルデシュという数学者の伝記を読み返しているのだが、軽く震えるような発見があったので記録しておく。ちなみに数学のことはまったくわからない。 それは題名の通り、ジョジョの奇妙な冒険 第6部に出てくるプッチ神父のあるセリフについて…
私が子供の頃はまだ汲み取り式のトイレがある家がちらほらありまして、その糞尿はお金を払ってバキュームカーなんかで処分してもらっていたわけですが、もっと昔になると、百姓がお金を払って各家庭の糞尿を買い取っていたのですね。正確にはお金ではなく、…
この一ヶ月で三冊の本を読み終えた。ちょっと思ったことを書く。 読んだのはこの三冊。 QED 百人一首の呪 (講談社文庫) 作者: 高田崇史 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2002/10/16 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 30回 この商品を含むブログ (79件) …
その言い訳がましさと知識のひけらかしに序盤早々嫌気がmaxに達した「虐殺器官」ですが、ようやく読み終わりました。当方、貧乏性なもので、読み始めてしまったものは最後まで読まないと勿体無いというただそれだけの理由で意地になって読みました。 序盤早…
伊藤計劃とは、「ハーモニー」が映像化されたことで知っている方も多いかと思います。また、夭折したSF作家としても知られておりますが、はてな界隈では、はてなブロガーとしてデビュー前からよく知られていたようだと係りの者から聞いております。 そんな伊…
驚いたことが2つある。 ひとつ、主人公のスカーペッタは物語の核心へ飛ぶ旅客機の中で子供と出会うのだが、その子供が「遊戯王」のカードゲームで遊んでいたこと。まじかよ。寝ながら読んでいたのだが思わず起き上がってしまった。コーンウェル作品の中で一…
我思うゆえに...... - 意味をあたえる これを読んで コンピュータに乗っ取られた人間の未来は明るい|「21世紀の変人たち」とする「真面目」な話|QREATOR AGENT|cakes(ケイクス) これを読んで。 ちょうどやりすぎ都市伝説でハローバイバイ関のプレゼンが「わ…
はてなブックマークを使うようになって2年くらいになる。始めて少しした頃、相互ブックマーク連盟による超つまらない人たちの超つまらないブログがやたら目につくようになった。最初はそれが相互ブックマーク連盟によるものだと知らなかったのだが、ブックマ…
卓球の福原愛が準決勝で敗退した。 準々決勝の福原愛は、まるでボールがラケットに吸い寄せられているように見えるほど神がかっていた。しかし準決勝では、逆を突かれたり、打ち返した球がネットに弾かれたり、完敗惨敗と言ってもいい点差だった。 卓球は展…
つまらない小説を読んだときの徒労感がはんぱない。 小説を読むということに抱く敷居の高さは、この一点に尽きるのではないか。 小説を読むとき、その文章の意味を考えたり、からくりを考えたり、知らない漢字を調べたり、心情に思いを馳せたり、いろいろな…
村上春樹の「東京奇譚集」の最初の話を今読み終わったところ。 信じてもらえないような不思議な経験というのは誰にでもあるだろう。なぜならわたしがそうだからだ。しかし、わたしが期待しているほどそういう話には出会えていないのが現実だ。それに、じゃあ…
高知東生が覚せい剤と大麻所持の現行犯で逮捕された。彼がラブホテルで女性と一緒にいたところに踏み込んだとのこと。ワイドショーなどの下衆い情報によると、逮捕時の高知ははだかで、捜査員に「ありがとう」的なことを言ったらしい。テレビでは、どうして…
フランスの哲学者ベルクソン(1859-1941)が、「笑い」という本を遺しているのだが、いつまでたっても読み進まない。いつもいつも初めの数ページで読む気が失せる。もう書いてることがややこしいわめんどくさいわ、お前わざと回りくどい言い回ししてるだろ!…
読みたい本がないこういうのあるよね。全然煽ってるように感じなかったのは、増田に共感したからだろう。買いたいものが決まってる状態で本屋に行って他には目もくれずにそれだけ買って帰ることって相当急いでいる時しかない。本屋に行ったら、たいてい目的…
アヤワスカをご存知だろうか。 アヤワスカ - Wikipedia アヤワスカは、ペルー、ボリビアなどの先住民族の言語であるケチュア語で、「魂のつる」、「死者のロープ」という意味をもつ。「アヤ」は、魂、精霊、先祖、死者などを指し、「ワスカ」は、つる植物全…
はてなブログを見ていて、こういう広告が出てきた経験ありませんか?ダンって誰?聞いたことないんですけど。どうせ架空の外人だろう?って思ったんです。パチンコ雑誌や女性週刊誌によく出てくる「夢が叶うブレスレット」的なものを買って私はこんなに幸せ…
少し前に面白いブログがないという記事が話題になったり、ブクマスパムどうとかいうのが話題になったり、記事を読んでくれたお礼云々とか、金を払ってブクマを買ってるマッスル馬鹿とか、 ブログ(ネット)をどう使うか論みたいな記事が増えて、私もなにかし…
カートコバーンは27歳の時、ショットガンで頭を撃ち抜いて死んだ。死の真相について様々な憶測が飛び交った。27歳で死んだ数々の天才アーティストとなぞらえて「27歳のジンクス」 などというものがあることを当時の雑誌記事で読んだ。当時の私は、27歳で自決…
おまえは今までに読んだブログの数を覚えているのか?面白いと思ったブログって案外なかったりする。たまにストライク入るくらいのものはたくさんあるけど、大抵は惰性。そうではないかな?これまでに貪り読んだブログ。きっこのブログがそうだった。当時の…
ノームコアとマツコ・デラックス思ったことをつらつら書きます。ファッションに正しさを求めるのはどうかと思うけど、TPOに合わせたファッションというものはまぎれもなく存在するので、そういった正しさで判断されるファッションというものはあっていいと思…
ミニマリストなんていう生き方が広まっております。みなさんはミニマムに生きていますか?ミニマリストって何?っていう方もいるでしょう。定義も曖昧なところがありますが、本来はこういった意味のようです。ミニマリスト(ミニマリスト)とは - コトバンク最…
ゴルゴ13に「バイルス・チェイス」という話がある。田舎のボロアパートに住む青年がいた。痩せていて眼鏡をかけた青年の身なりはみすぼらしく、商店でカップ麺を買ってとぼとぼと帰る後ろ姿に、近所の主婦たちから後ろ指をさされることもあった。ある日、そ…
詐欺は様々な役割分担によって成り立っています。役割は大きく三つに分けられます。おとり、インサイドマン、フィクサーです。おとりについてもう少し詳しくみていきます。おとりは詐欺の花形私たち一般庶民が職業として担う、一番重要な役割は何でしょうか…
詐欺に関わる主な役割についてみていきます。 ここでは必要最小限の紹介に留めておきます。 グリフター 厳密には暴力ではなく機知を使って仕事をする犯罪者 カモ 被害者、または被害者候補 おとり カモを見つけ、カモから金を巻き上げる手助けをするコン・モ…
前回で述べましたとおり、「詐欺師入門」という本は、著者の専門である言語学の研究過程で生まれた副産物です。 ある社会や組織について、そこで使われている言語を調べることは、その社会や組織が持つ性質や構造について知ることにつながります。 例えば、…
カラスは盗み、狐は騙し、イタチは出し抜き、そして人は騙る。騙るは人の定め。詩人は詠う。「人は嘆くために生まれしもの」と。だがそうではない。人は騙るために生まれたのだ。それこそが、まさに人の目的である。それゆえに、騙ることを「仕事を果たす」…