薬物中毒で死んだミュージシャン三選
セックス!ドラッグ!ロックンロール!
「え!?私の好きなあのミュージシャンが薬物をやっていたなんてっ!」っていう人、結構多いと思うんです。薬物と音楽って親和性が高いじゃないですか。で、薬物中毒で死んでいったミュージシャンのランキングでも作ろうかと思って調べてみたんですが、「死因、薬物中毒」っていう人は思ったほどいませんでした。そう報道されていない場合(特に日本)もあるだろうし、薬物で体や精神が異変を起こした挙句、事故死だったり病死だったり自死だったりというのはいっぱいあるんでしょうけど。で、死因が薬物中毒で確定している人の中から、私の好きな三人を選んでみました。
シド・ヴィシャス
言わずと知れたセックスピストルズのベーシスト。その華奢な美貌は鋭く、退廃的な言動はパンクスの憧れとして一斉を風靡しました。洋服屋を営んでいたマルコム・マクラーレンのプロデュースということもあり、そのファッションは当時の若者を虜にしました。私も真似してました。本物は高すぎて手が出ませんでしたが。シドアンドナンシーなんて映画もありましたね。シドを演じるゲイリーオールドマンがハマり過ぎで、彼以外のシド役は考えられません。身も蓋もない言い方ですが、落ちぶれる前に死んでしまったこともその伝説性を高めています。ピストルズ再結成ライブを見て、「シドがいなくてよかった」と心から思った人は多いんじゃないでしょうか。
シドが歌うとマイウェイもこんな感じになります。
![シド・アンド・ナンシー [DVD] シド・アンド・ナンシー [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51oR7qIR9-L._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る
ヒレル・スロヴァク
レッチリが好きだというと、必ずどの頃が好きだったかという話題になりますが、私は初期のヒレルがギターをやっていた頃が一番好きでした。レッチリは、高校生の仲良しで作ったバンドから始まるんですが、その時にヒレルがフリーにベースを教えなければ、レッチリは存在しなかったのです。それだけでも極楽行き確定です。絵を描いたりと多彩な一面もあり、四枚目のアルバム「母乳」のジャケットはヒレルの描いた絵が元になっています。このアルバムが出る前の年にすでにヒレルは亡くなっており、ギタリストがジョン・フルシャンテに変わっているわけですが、ジョンがまだレッチリの追っかけだったころ、ヒレルの大ファンだったことは有名な話です。このジャケットからもメンバーのヒレルに対する敬意がひしひしと伝わってきますね。
生前のヒレルが拝めます。

- アーティスト: Red Hot Chili Peppers
- 出版社/メーカー: Capitol
- 発売日: 2003/01/17
- メディア: CD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
ベイビーヒューイ
正直、これを聞いてもらいたくてこの記事を書いたようなもんです。彼はカーティス・メイフィールドに見出されたようです。カーティスとともに行っていたファーストアルバムのレコーディング中に逝ってしまったで、このアルバムが最初で最後の音源なんですね。しかも途中で死んでるから歌ってる曲も少しだけなんです。こんなシャウト聞いたことがありません。怒りや寂しさがマーブル模様のように溶けあった心の叫びのごとき慟哭。これは薬物に溺れてしまった自分に対するものなのか、薬物に溺れてしまわないとやってられないような環境に対するものなのか。それは誰にもわからない。ほんま浮世はHard timesやでぇ……

- アーティスト: ベイビー・ヒューイ
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2014/01/29
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
今夜も、沁みるねえ。