いつかの図書館でもらってきた二冊の本の、ひとつは星新一「これからの出来事」だったのだが、もうひとつは、ミステリー短編集だった。正直、めぼしいものがそれくらいしかなかった。やはり、必要なくなるものというのは、それなりの理由があった。前者は、…
ふと、記憶の断片が浮かぶことがある。それはいつかのお気に入りなのだが、頭の中ではおぼろげな映像とほんのすこしの台詞しか出てこない。その糸は、細く儚い。思い出そうと悶絶するのだが、結局消耗するだけで、やがて断腸の思いでその断片を消去すること…
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