黒猫が死んでいた

緊急事態が解除されて、朝がコロナ前より混むようになった。みんな何かを取り戻すために必死なのである。今日もなんかやたら混んでていつもならすんなり行ける道で20分くらい渋滞してた。月曜だからかなあと思ったら普通に事故ってた。久々に腹が立った。

渋滞を抜けて少し行くと四車線が一車線になるところに差し掛かる。工業地帯から街を出る道に合流するのでトラックも多い。さらに200メートルほど先に線路がある。ここで待つのは織り込み済みだ。

ブレーキを踏みながらクリープ現象で進んでいくと、横断歩道の脇に黒猫が倒れているのが見えた。誰かが脇によけたのかな、と思うような状態だ。首輪が付いている。外傷もないしかといって生きているようには見えないし、と思い猫をガン見しながら真横をゆっくり通ると、下腹部のあたりに飴色のゴムチューブが玉状に絡まっているのが見えた。腸だった。こんな色の腸は見たことがなかった。いやまあ腸を生で見たことがあるわけではないが、これまでに見た事故死した動物はみんな血に塗れていたり、何度も轢かれていたり、原型を留めていなかったりした。下腹部だけが綺麗に避けて腸がそのままドバッとこぼれて血だまりはない、そんな状態の猫の死体が朝の横断歩道の脇にあった。

いったい何が起こったんだろう。