デザインがなんなのかよくわからない

しこしこ動画を作っているが、相変わらず見られない。

やっぱり見てもらってなんぼだし、でも自分で作った自分が未熟と思うものをそれが気に入ってもらえるかわからないのに見てくれ見てくれ言うのも恥ずい。学生時代にバンドやってて今度ライブやるから来てよみたいに言われるのは断りづらくてとても嫌だったし、自分が言うなんてとてもできなかった俺なので、そこのジレンマについて悩むことはもうない。

だから気の置けない友人ひとりにちょっと見てくれよ、ってドキドキしながら言ってみたわけですよ。

そのやりとりで痛感したことがある。

「動画ってどれ?」

「いまLINEで送ったやつ」

「(動画を見て)へーすごいじゃん」

「一番最初に上げたやつもみてくんない?」

「え?どうやって見んの?」

「いやチャンネルの動画欄さかのぼればあるでしょ?」

「え?どうやって見んの?」

「だからチャンネルのアイコンのとこらへんタップしたらそのチャンネルのページいけるでしょ」

「なにそれ?どこにあんの?」

「もういいです」

みたいなやりとりがあったわけ。

そいつは普通にyoutubeを利用しているが、チャンネル登録をして、通知が来た動画とオススメ動画しか見ていなくて、気に入ったチャンネルのページに行って過去動画を漁ったりしたことはないのだそうな。

え?その程度の操作もわかんないの?ってなったし「はああああ???なんだよそれ」ってなった。

でも、たぶんそういう人が圧倒的に多いんだろうなと思ったのだ。

思えば当然っちゃ当然のことなんだよ。俺だってyoutubeをよく利用しているが使い方マスターしてるかってそんなことはまったくないわけだ。たまたま俺がとても興味を持って色々触ってみた結果その機能を日常的に使うようになったというだけの話で、その必要を感じていない人、特に不便を感じていないし自分から潜っていこうって思わない人だっているのだ。

別にそういう人たちをどうこう言いたいわけじゃない。俺はそれが普通だと思っていたけど、俺が間違っていたんだってことに気がついた。

例えば俺は麻雀に興味を持ちすぎて、小学生の時にルールブックを買って符計算を何度も何度も暗唱して覚えたけど、麻雀のルールがよくわからない、頭に入ってこないって人はたくさんいる。

例えば俺はラグビーのルールがよくわからなくて、こないだのワールドカップの時にミーハー気分でルールだけでも覚えとくかってなったけど、まったく頭に入ってこなかった。

俺が当たり前のようにやっていることが、例えそれがどんなに基本的で簡単で便利で有益なことだったとしても、それを知らない使ってないって人はおそらく俺が想像するよりもはるかにはるかにたくさんいる。そして大体の場合、俺もわかってない側の人間なんだ。ちょっと怖くなったよね。

だからデザインはものすごく大事なことで、だからこそデザインはとても難しいことなんだなと痛感した次第でございます。だって天下のyoutubeでさえ、UIだかユーザービリティていうのか知らんけど、youtubeにしろiphoneにしろgoogleにしろ、天下を取ったすっげーシンプルなデザインのサービスでさえ基本的な使い方を知らないで使ってる人がたくさんいる(と思われる)わけですから。そして俺もその中の一人だってこと(ここ大事)。

 

最近ローソンのパッケージデザインがヤバイってやってたじゃん。上に書いたことを踏まえた上で考えると、やっぱりとんでもなく有り得ないデザインなわけすよ。あんだけわかんないって声が噴出するデザインはデザインとしての価値はとびきりのマイナスだし、やれプライベートブランドがどーのこーのとか、やれ一貫性があってオシャレだとか、そんなこととは関係なくデザインというものの最低限の必要性が満たされていないのだから根本的な欠陥があるわけですよあのデザインには。

そもそもインフラ的サービスを提供する大企業があんな糞デザインにゴーを出したということ自体があっちゃいけないっていうかおかしいんですよね。判断ミスとか実力不足と言うよりは、なにか別の抗えない力学が働いたとしか考えようがないんです。

 

それはそれとして、上の友人に漫画、連ちゃんパパを勧めようと思ったんですよ。んでマンガ図書館Zのアプリを開いて連ちゃんパパのところをLINEで共有してやろうと思ったんですけどね、できないんですよね。とにかくダウンロードしろダウンロードしろしか言ってこなくてムカついたんでやめたわけです。面白いと思った漫画を友人に勧めるってのは古来からの絶対的な行いなわけですよ。そもそも連ちゃんパパがバズったのもSNSに流れたからなわけで、それができないっていうのがほんとーに意味わからん。出来るのかも知れんけどパッと見てできないってことはそれはほぼすべての人に出来ないってことなんですよ。まあ漫画アプリに関しては、どのアプリも漫画を見せないようにしている風にしか思えない最低最悪の作りなんでまあどうでもいいんですけどね。使い勝手が悪すぎて使う気にならん。

もう一度言うけど、漫画アプリは全部最低最悪の作りだ。なんであんなデザインになったのか理解できない。

 

最後にデザインという言葉について印象に残ってることを紹介する。

経済学者のハイエクの本から抜粋した言葉なんだけど、以下のラップの最後に出てくる。

経済学者が経済について言った言葉だけど、なんだかんだ他のことにも当てはまるよなーって。

これもう10年前かー。

経済学の興味深い課題は

我々が設計(←デザイン)できると考えているものについて

実際には人間はほとんどなにも知らないことを

人々に論証することである