勝った

将棋を指した。居飛車の駒組みがイマイチよくわからない。特に速攻の乱戦なんかだとヒエッってなるので結局こちらは飛車を振ることになり、結果相振り飛車になった。

昔指してた頃はまだ矢倉24手組(だったっけ?)みたいな形から藤井矢倉(宗歩矢倉?)をやってみたりしていたが、今はプロでも矢倉の形なんてまったくと言っていいほど出てこなくなった。そんなことをやっている間に攻められて一方的な展開になる、遅すぎるのである。

閑話休題、序盤から劣勢で、中盤に一方的に龍を作られ、いつ投げようかと思いながら終盤に入るも相手が緩手を二手続けて体が入れ替わる。こっちも7手詰めを見逃すが必死をかけて勝ち。負けた負けたと思いながら一手ごとにポインタを投了のところまで移動させ、最後の最後まで負けたと思いながら勝ったんだからわからん。だからといって嬉しいとかスッキリしたとかは全然なくて、悪手ばかりを振り返って厳しい顔をしている。昔からずっとこうだ。

比べるのもおこがましすぎるが、棋士は常にこちらが良いはずと思って指し続けられる人と、ずっとこちらが悪いと思って指し続ける人との二種類にざっくり分けられるって誰かが言ってた。例えば佐々木勇気なんかは前者で、三浦弘行は後者だ。どっちが強いとか優れているとかではなく、一流の棋士にはどちらの側の人もいるってのが面白い。人間性というとおおげさだけど、将棋じゃなくてもひとつひとつの考え方に個人の一番深いところにある核みたいなものが垣間見える感じ、分かってもらえるだろうか。将棋ではこうだけど仕事や恋愛では違う、ということはあまりないだろう。ネガティブとかポジティブとか、一般的に言うとそういうことになるんだろうけど、一言で表されるとヘソ曲げたくなる。