とりあえず糞の件

ひさびさに殺意を抱き、それをここに表明したわけだが、なぜかそれ以来、眠りが深くなった。朝の五時に起きていたのが六時になり、時には七時になった。部活をやっていたころのような眠りの深み。このこと自体、とても善きことではーあるのだが、んだら糞の犯人どないすんの、って話なわけで、どうしたもんかと思っていた二、三日後の朝、車に乗って車庫からいざ出発というところで、運転席から一直線先に、ちょうど犬を散歩させている姿を視界の上端がぼんやりと捉える。突発的な激情で反射的に少し踏み込んでしまったエンジン音に男もこちらを振り向いて目が合った瞬間、俺は物凄い形相で睨みつけていた。こいつが犯人に違いない、いや、もうそんなことは二の次だと怒りにまかせて車を降りようとした次の瞬間、男の腰あたりまでピントが拡がる。男は小さなポーチを持っており、ビニール袋がはみ出していた。頭がこんがらがった。そりゃあねえよ、と。なんで袋持ってんだ、と。もうどうすることもできない。糞もあの日以来ない。俺が近所にブッ込んだ話が噂になったのかどうかは知らんが、そのことに少し不満があったのは事実だ。犯人がわからないことには、俺のストレスはなにも解消しないのだから。男は数年前に見た老人ではなく、175くらいの中肉のメガネ。細い目。見たことない。どこの誰かもわからん。数日後にも遠くから犬を散歩させてくる姿を見かけた。このへんの住民ではなさそうだ。そりゃあねえよ。

 

ところで、やっぱり、どうしてもここにはイライラしたことを書いてしまう。直前の記事だってそうだ。ムカつくことしか書かなくなってしまう。そんなことしたら俺が軽蔑してるやつと同じじゃないかと思う。なにかしら伝染しているのだとは思う。だってそうだろう。誰も彼も呪いの言葉ばっかり吐いてんだから。わかってんだよ。でも結局俺も同じことしてんだよ。だってこんなもん読んだ人がどう思うのかって、冷静になってみたらわかんだろうよ。いつもそんなことを思うよ。でも他に書くことがないんだよ。昔はあった。確かにあった。柄にもなく良いこと言おうとしたりしたけど、それはやっぱり柄じゃないので続かなかった。楽しませたいと思いながら書いていた頃もあったが、あれは一種の躁状態だったんだと今になって思う。評価して欲しかったんだよなあ。良くても悪くてもいいから。そういう欲も無くなったし、もうちょっと力抜かないとな。変わらないと。