人の話を聞こう

Youtubeで動画を見てると唐突に広告が挟まれることがあって、そんなものはお呼びじゃないので、いつもは5秒後に即スキップしているんだが、今日はある広告動画を全部見てしまった。その時間およそ90分笑。広告動画を全部見ること自体がたぶん初めてだと思うが、90分の動画を飛ばすことなくまるまる見るってこともまぁない。

それは鴨頭なんとかとかいう人の講演の動画で、マックで人を束ねてきた人の人心掌握術というか管理職の人に必要な能力についての講演だった。俺は別に管理職でもないし人の上に立ちたいとも思わないが、もう古舘伊知郎か夏木ゆたかかって感じでね、始まりから終わりまでノンストップで喋り続けるわけですよ。つかみから煽りからきっちり考えてやってますって感じでね、とても面白かった。

鴨さん曰く、マックはファストフード屋ではなくて、人材育成屋さんなんだと。マックの社員は一店舗あたり1.6人で、だいたいバイトが大きい店舗で100人を超えてる感じなのね。だから社員がそのバイト全員の面倒を見ることが大前提のビジネスモデルなんだって。んで鴨さんはそんなマックで随一の実績を残してきた人なんだって。

内容をざっくり言うと、聴く力、人を承認すること、この二つに集約されるかな。要するにさ、みんな人の話は聞かないし、自分の話しかしないよね、でもさ、自分の話はちゃんと聞いて欲しいし、認めてもらいたいよねっていう話ですね笑。

しょうもない例え話をすると、例えばコメント欄だったりツイッターだったりはてブだったりなんでもいいんだけど、だいたいみんな自分の話しかしてないんだよね。なんなら自分の意見を人に押し付けたり、自分の言うように人を動かそうとしている、そんなコメントばかりじゃない?みんな人の話を聞かないで隙あらば自分の話ばかりするよねって話。ほんとにみんな人の話を聞かないよね。そういう人は管理職としての存在価値はないよってことを訥々と語っているわけですよ。みんな思い当たる節あるよね。

人の話を聞くってことと人を承認するってことはニアリーイコールなわけですよ。

例えばはてブなりブログなりだと、その記事や意見が読まれることで承認欲求が満たされているわけじゃないですか。ということは、その書き手は、自分の意見を読んでくれているという認識(実際に本当の意味で読まれているかは別として)が承認欲求の充足に繋がっているということなんですね。コメントも「あなたの意見、読みましたよ」を裏付けるものとしての機能が主なものになって(しまって)いるじゃないですか。個人的はアホらしいというかズレてるなあと思うけど、そういう構造の中で記事を書いたり意見を書いたりして認めてもらいたがっているところがあるじゃないですか。

んでね、たいていにおいては、書き手にしか焦点があってないんですよね。でもほんとうに重要なのは読んでくれる人なわけですよ。「ちゃんと読んでちゃんと反応してくれる人」にこそ焦点が当たるべきなんですよね。ブログ書いてる人もなにかしら表現活動をしている人も、ぶっちゃけそういう人の反応が欲しいんじゃない?って俺は思うんです。むしろそれ以外の反応なんていらなくない?って。んで後者のような反応ばかりだよね〜っていうのがいわゆるSNS界隈における俺の印象というか。要するにSNSの正体って自分の話だけをしたい人が集まってるだけっていうね。

んで、鴨さんは「人の話を聞くとかどういうことか」「人を認めるとかどういうことか」ってことを具体的に実例も交えてまくし立ててくるわけよ。まあその辺は各自で動画を最初だけでも見てあげて欲しい。おれは幸いそういう先輩に早いうちに出会うことができたから、その時の経験が再び浸透する感覚で聞くことができたわけで、ちなみに先輩は特殊な(といってもそんなに知らないけど)生い立ちの博徒なんですけどね(ファッションセンスがバブル時代で止まってる以外は最高で最強)。だから人を認める、他人の全てに「イイね!」って言えるメンタリティを少しだけど身につけてはいるつもりなんだけどね。

なんだかんだちゃんと話を聞いてくれる人こそが人の心を掴むことができるんだよね。そのためのノウハウっていうか上司としての在り方っていうの?そういうのを講演してるわけよ。ちなみに、マックの人材育成はアメリカの軍隊の教育マニュアルを作っているところが担っているんだと。

でも人の話をちゃんと聞くってけっこう疲れるんだよね。