防音室という名の圧倒的な質量による暴力

この間、海外移住先で防音室を購入した記事がホッテントリ入りしててヘェ〜なんて思いながら読んだらちょうど防音室移設の仕事があったのでやってみたらただの地獄だった。

移設先が3階で要階段だったことが一番デカイ要因だけど、とりあえずパネルがめっちゃ重い。長さ2m、幅20cmのパネル一枚がうん10キロあるんだぜあれ。それが数十枚あって、階段で数十往復するの。ちなみに扉は一枚で7、80キロありますw

んで、防音室って基本リビングに置くようなものではないじゃん。やっぱりうるさいことをするための部屋なわけだし、あまり使わない部屋とか家の奥の方に置こうと思うのが人情なわけで、要するに持ち運びに不便な場所が選ばれガチなのね。だから3階だったわけでもあるんだけど、もう運ぶとか運ばないとかのレベルじゃない。これは筋肉でしか解決できない問題だし、いかなキン肉マンとて一人では手も足も出ない。なんせ総重量2トンですからねw 防音とはただ単に質量による暴力なのである。まあ厳密にはそうではないのだけど、圧倒的な質量が必要という事実は不変だろうし、大きくて重いものを狭い場所でこねくり回すという事が機械でできるようになる日は俺が生きている間には到来しないだろう。人間が質量に挑むという構図が早くぶっ壊れるといいね。

だからただ防音室を移設するだけでも、事前調査やらそういうのを含めないでただ室を解体して部材を運んで組むというそれだけで四日以上はみとかないといけないわけですよ。客側はそんなにかかるとは思わないんでしょうな。だったら自分でやってみろと言う話ですよ。冒頭のブログの人の七転八倒を読めばこの気持ちわかってもらえると思う。それにしてもよくもあんなもんを一人で組もうとしたなと思うw

ここからは余談、というか初めから最後まで余談でしかないが、この仕事を発注したのが普通のおっちゃんでさ、もともと代理店しかやってなかったのにメーカーが日本から出て行ってしまったために止むを得ずこうした設置や移設等の客対応をせねばならなくなったわけなんだけど、奥さんと友達の職人の3人というとってもアットホームな編成で日本を回ってんのね。ドラクエ2かよ。それだけでもう好感度マックスなんだけども、その3人が3人とも「〇〇やさかいに」の使い手だったことに鳥肌がビンビンに立った。俺はほとんどの県の人と話したことがあるけど、生でこの言い回しを聞いたことが今まで一回もなかったんだよね。しかもいっぱい聞かせてくれて、その度に心の中でチョコボーイ山口みたいに敏感に反応してた。明日も「〇〇やさかいに」が聞けるのが楽しみだ。という現実逃避。