暇なので

年は取りたくないもので、夜の公民館でひとりコマネチの練習をしていたら股関節を脱臼し緊急搬送されました。今病室のベッドの上でこれを書いています。まさか旧友と10年以上ぶりにばったり再会してしまったがためにこんな目に遭ってしまうとは。股関節、使ってなかったもんなぁ。本当は、というのも変だが、当初の予定通りPayPayのCMの踊りにしておけばよかったと思うのは結果論でしかないのだろうか。こんなにも下らないことで笑えない状態になってしまって、誰に言えるわけもなく。ひと段落して、医者が世間話のつもりで事の経緯を聞いてきたが、顔を赤らめて下を向くばかりの私からようやくなにかを察してくれたようで、おばちゃんナースと一緒にそそくさと出て行った。悪気がなかったことはわかっているし、なにがどうなってもこの問答を避けることはできなかっただろう。誰が悪いわけでもない、強いていうなら自分が悪いのだから、これから何度も起こるだろうこの二次災害のような辱めについてはもう諦めるしかない。悔しさでもなく、怒りでもなく、呆れでもなく、なんとも形容のしようがない居心地の悪さに何度も寝返りを打ってみるが、薬品の匂いの染み付いたシーツが香るだけで、その非日常的な匂いに興奮しては脱力し、自嘲の笑みを浮かべては真顔になる。とにかく、心をどこに置けばよいのかがわからない。そんな嘘をついてみる。