zozoのお年玉と富豪の在り方

もうすぐ2月ですが、恵方巻きというささやかな風習に日本の致命的な社会問題がいくつも隠れているなんて外国人には理解できないだろうねえ。

 

さて、zozoタウンの前澤さんが私財一億円(100万円×100人)を見お年玉として見ず知らずの意識高い方々にお渡しになったということで、賛否両論かしましく、まんまと新年の話題のかっさらっていったわけでして。ひととおりの意見は読んだんだが、賛も非もなんだかどうもしっくりこない。

 

個人的には非寄りの立場なのだが、これをただの嫉妬ですませてはいかんように思えて仕方ない。

やれ不景気だ貧困だ言ってる世の中で、一方では個人で何百億も資産持ってて儲かって儲かって仕方ない人が極少数いるわけで。この人たちがやってることにそんな大金をもらうだけ価値が本当にあるのかと。「資本主義とはそういうもんだ」の一言じゃ、ちょっとなに言ってるかわかんない状態。

 

例えば以下の大富豪のスピーチ(是非読んでほしい)のような未来が着々と近づいてきているような気がするし、なんなら俺はそんな未来を切望している。こんな狂った世の中なんて跡形も無くぶっ壊れちまえばいいと思ってる。

 

ニック・ハノーアー: 超富豪の仲間たち、ご注意を ― 民衆に襲われる日がやってくる | TED Talk Subtitles and Transcript | TED

 

前澤さんが上で言うところの超富豪であることは言うまでもなく、私財を1億円ばらまいたところで、それは彼にとっても世の中にとっても「それがなんだ」というくらいの小事でしかない。まあ自分の気に入ったやつに金やるよってなるのはわかるし、もしかしたら、万が一、世の中になにか良い変化が起こるのかもしれない。でもやっぱり一連の騒ぎは狂ってるとしか思えない。

 

あとこの手の(どの手だw)話題を見かけるといつも思い出すことがある。

私財のほとんど(およそ10億円)を自らが住む町に寄付をした老富豪だ。

 

横溝千鶴子教育基金事業 | 南足柄市

 

もう12年も前のことなんだなあ。ちなみに寄付をした6年後に亡くなっている。

彼女は教育のために、すなわち子供達のために使って欲しいと寄付をしたわけです。

 

私が強く印象に残っているのはここから先の話だ。

といっても私の記憶によるものだが。

 

この寄付の話がニュースになって(しまって)、彼女の存在が広く知れ渡ったことで、彼女にちょっと困った事態が訪れた。

金の無心をしにくる人がたくさん現れるようになったのだ。

いろいろな理由をつけて金をせびりに来る人達を彼女はこう言ってあしらったそうである。

「私は教育の過程に投資をしたのであって、教育の結果に興味はありません」

皮肉が効いていながらも一本筋が通ってる。Coolっしょ。

一見すると、今回の件と似ているようにも思えるんだけど、うまく言葉にできないけど、今回の件とは根本的なところで次元が違うんだよなあ。