野焼き

ここんとこ、車で走ってると道沿いの畑で野焼きをしているのをよく見る。地面に火が走り拡がっていく様にちょっとした非日常的なものを感じた。

野焼きは、また次の作物を作るために土壌を一旦リセットするようなものだ。枯れ草やら虫やらを全部燃やして灰にして養分になって土に還っていく的な。

つまり野焼きは農家にとって必要な行いであり、一種の仕事でもあるわけだが、野焼きとは有り体に言うと焚き火であり、お役所的な言い方をするとゴミの野外焼却である。多分どの市町村でも焚き火は禁止されているはずだ。つまり野焼きは焚き火であり、焚き火はやってはいけないこととされているわけだ。野焼きの火が飛んでいって火事になることもあるし、近隣の住宅、特に移り住んできた人にとって煙やら臭いやらはかなりのストレスとなるだろう。しかし野焼きは古くから続く農業の効果的な一手順であるから、禁止ですからやめてくださいと言ったところで、はいわかりました、とはならないだろう。というわけで、こうして何度も野焼きを目にしているわけである。

ところで、近所のモスバーガーに足場が組まれていた。潰れてしまったのである。そこが更地になるのか再利用されてなんらかの店舗になるのかはわからない。また同じような店が出来て、また潰れて、というループは片田舎だけでなくどこの町でも起こっている。こうしたループを散々見てきた外側の人間としては、新しく場所を借りて店を出す人はなんらかの勝算を持って挑んでいるのだろうか、と思う。店を畳む時期は想定とどのくらいの差があったのだろうか。最悪、収支トントンで終われたから納得しているのだろうか。田舎の個人経営の小さな店でも儲けているところはあるが、そういう店はやはりすぐには潰れない。いっそ、店を出すこと自体がゴール、ということもあるだろう。ギャンブルの、賭けてから試合が始まるまでの間の高揚感、ってのは相当気持ちいいからね。

ところで、2年くらい前に、家の近くにトレンディなハンバーガー屋さんが出来て、テレビが取材していたのだが、若くてウェイな店主はものすごく調子に乗っていた。リポーターはおいしいおいしいと明るく盛り上げていたが、自分の欲する反応と違ったのか、店主が一瞬だけあからさまに不満げな顔をした。その店は半年で潰れた。ざまあみろと思った。