この話のプロットに岡本さんがどの程度関わったのかはわからないけど、ネットの本質、アホらしさの実態を知り尽くした氏がHagexに扮して伝えようとしていたリアルなんだと思った。
そんな岡本さんが、フェイクニュースに踊らされて劣等感と稚拙な正義感を植え付けられた人間に殺されてしまうなんて皮肉にもほどがあるわ。
この話には救いが用意されていた。簡単なことだ。間違えてしまったら、それを認める。それだけだ。誰だって間違うし、間違いを認めたからって死ぬわけじゃないんだよ、もっと楽に考えればいいんだよってことを、フェイクニュースに踊らされて全てを失ったおっさん役の光石研に語らせている。
だが簡単そうに見えるそれがとてつもなく難しいことは、ネットを見るまでもなく、周りの人間を見るまでもなく、自分を省みればわかる。
そして今日も、ネットはフェイクニュースとステマで溢れ、間違いを認められない人たちの知ったかぶったコメントで賑わっている。
すんげー悲しい話だった。