服部半三は実在したのか

旅行中だ。

駅前の24時間営業のくそ狭い居酒屋で一杯、いや既に三杯やっている。まずムカついたのが、入っても誰も何も言わなかったことだ。カウンターに座った時に厨房の若いのと目が合ったのに。入り口で目を光らせるしわくちゃのうけ口の漫画太郎画みたいなババアはウェイトレスだった。生と煮込みと砂肝の唐揚げを頼んだ。どちらもくそ甘ったるい味付けで食が進まない。

後ろのテーブル席のおっさんの下品な高笑いとアンビリバボーのナレーションをBGMにくそまずい料理をつつきながら読んでいるのが、この間買った1984だ。まだ六分の一しかよんでないが、なんだよこれ日本の話?ってくらい胸くその悪い話だ。あ、俺の政治思想は「政治家は全員苦しんで死ね」ね。さらに加えると、政治家は所詮支援者の顔でしかないから、支援者共々って意味ね。作品そのものがくそなんじゃなくてそういうくそみたいな国で正気を保とうとしてる人の話って意味ね。まあ詳しくはめんどいので書かないけどかなりおもろい。1つわかったのは、なにか知ったかぶったやつに対するネタ的なツッコミとして○○警察っていう言葉が使われるが、この元ネタは1984だということ。1984イカれた独裁国家で正気を保とうとする男の話で、そこには思想警察ってのがいて正気な人間は処分されちまうわけよ。だから主人公は狂信者を演じないといけないわけ。主人公が暮らす国では、歴史の改竄が普通に行われていて、役人である主人公が働く部署は、そうした改竄が業務なわけよ。日本でも最近あったでしょ、公文書の改竄。ああいうのが最近はじめて行われたわけがないじゃん。ほんで結局悪人が裁かれないどころか誰が悪人なのかもあいまいなまま終わったじゃん。つまりそういうこと。まあそれはそれとして、もう革命とか敗戦とかレベルのことが起こらないと、現状は変えられないくらい大勢は揺るぎないものになってるよな。革命や敗戦で良く変わるとは思えないってのがまた悲しいやね。1984がこの先どう転がっていくのかほんと楽しみ。読書って物語を通して著者と、そして自分と対話するものじゃない?でも今回、古本で買った1984は、前持ち主の下線や書き込みがものすごい入ってるから、不本意ながら上の2つに前持ち主へのツッコミを加えた変則鼎談方式になってるわけ。とはいえ、まあそろそろ慣れてきたかなって感じ。1984ほんと面白いわ。