それでも世界はまわっている

いつからか本を読むと眠くなる癖がついてしまった。漫画ですら危うい。

本棚の未読本を手に取っては未読のままベッドの下に置き、本棚に戻してはまた物色し、そんな毎日だったが、突然、無性に新しい本が読みたくなった。ちょうどネットの懸賞でアマゾンギフト券が当たって使い道に悩んでいたこともあり、このチャンスを逃すまいと、ネットに潜って面白そうな小説を探してみたのだが、やっぱりもうグーグル検索は終わってるわ。前に漫画を探した時もそうだったけど、すっかりアフィ記事クソ野郎に占領されちまってる。どのクソ記事読んでもまったくおんなじタイトルしか出てきやがらねえ。まあそんなことは想定の範囲内、過去に読んだオススメ記事や良さげな記事で紹介していた小説にあたりはつけていたから、最後の一押しが欲しくて検索してたわけ。

買うのはSFにしようと思っていて、本当は「夏への扉」が欲しかったんだけど、あれ中古でも普通に800円プラス送料ぐらいすんのな。それは無理。ってことで、第二候補の「1984」を買うことにした。一番安い古本で送料込みで500円くらい。ていうか送料の方がちょい高いっていう。アマゾンで物買うの超久しぶりだけど、昔はこんなに送料の割高感はなかったなあ。これだったら地元回って探した方がいろいろ捗るわ。

まあなんにせよ熱が冷める前に本が届いてよかったよかったさあ読むぞと開いてみたら

 

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俺の心の中の梅沢富美男が叫んだ。出だしの四月に線を引くやつがあるかこのバカ野郎!なんで主人公の名前に線引いてんだよ!なんの意味があるんだよ!

 

急速にやる気しおれる。なんで他人が引いた下線ってこんなにも読む気を削ぐのか。引き攣った顔でパラパラページめくってみると、かなりのページに線引いてくれちゃっててもう白目。

 

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わざわざ太字になってるところにさらに下線引くんじゃねえ馬鹿野郎!

 

ほんっとーにわかんないのが、その線に、その書き込みになんの意味があるんだってことなんだよね。どういうつもりでそこに線を引いたのかがまったくわかんないわけ。忖度不可能線のオンパレード。

もうなんか一周回って面白くなってきちゃって。そういえばそうだよなーって。同じ読み物でも、読み方やら受け取り方やら感想やら、人によって違うんだよね。これを「当たり前」って言葉で片づけるのはなんか違うなーって。とりあえず前の持ち主が真剣に読もうとしてたってことだけは間違いないわけよ。その気持ちは汲んであげたいじゃない。こっちは読む気無くなったけど。

まあクレーム入れたらその日のうちに返金手続きしてくれて返品もしなくていいってことで、実質タダで読みたかった本を手に入れることができたわけなんだけど、読みたい気持ちはプライスレスなんだなって。

でもさ、これっておかしくねえかと。向こう側としては、俺がいちゃもんつけてるって可能性も十分考えられるわけじゃん。「商品が説明したものと違います」ってクレーム入れた時点でこっちは証拠もなんも提出してないんだから。え?ってなったわけよ。いやいやもうちょっと粘ろうよ、と。俺が嘘ついてゴネてる可能性をスルーしちゃうんすか、と。いちいちそんな対応をするよりもくれてやった方が効率が良いってか。うーん。まあそうなんだろうけど、なんだかなあ。ゴミ処理みたいなもんなのかなあ。こんなの売り物になるわけないもんね。この一連のやりとりはいったいなんだったんだろうと思わないでもない。

だったらやっすい古本片っ端から買っていちゃもんつけたら大量の本タダで手に入れられるんじゃねーかと思ったことは事実です。でもそういうのは心にクるし、やっぱコスパ悪いよなあと思う無精で小心者の私なのであった。