日大理事長とボクシング連盟会長に見る人間の真理

テレビに売るための映像を撮るだか買い付けるだかで世界有数の貧困国に行った人がいたんですよね。たくさんの手続きがあったり、予防接種を受けたりしたらしいんですが、その時にこう注意されたそうなんです。あまり馴れ馴れしくしてはいけないよと。金もってそうな外国人を見かけると普通に強盗をしかけてくる人が普通にいるんだよと。真昼間の大通りでも、あっさり殺されて持ち物盗まれるんですって。だからその人は、サングラスをかけて、ヤクザみたいな格好をして、厳しい顔をして、現地住民とは一線を引いた付き合いをせざるを得なかったんだって。そんなこんなで無事に帰国できたけど、結局、売れるような映像を手に入れることができずに数百万損してしまいましたとさ。

要するに、ナメられたらイカんってことなんですよね。これが真理なんですよ。差別があるのも、イジメがあるのも、ネットや現実で下らないことでもめるのも、世の中のすべての問題は、つまるところ「お前俺をナメるなよ」ってことに集約されるわけですよ。例えば、中二病と言われている人にしても、思春期による性の目覚めと生来持っているナメんなよ精神が未熟に融合した結果なわけですよ。そういう意味ではヤンキーとほとんど変わらないわけですね。

最近日大の理事長とか、ボクシング連盟の会長とかのあまりにもクソな事案が話題になっているけど、あーゆー人って絶対に同じような風貌してるじゃないですか。サングラスかけてオールバックにしてでっぷり太って、私は悪人ですよ俗物ですよって言わんばかりの万国共通的なテンプレ的風貌。アレも「ナメられたらイカん」っていう気持ちの現れなわけですよ。そういえば貴乃花親方もそういう格好になってワイドショーに笑われてましたけども。つまり、権力を争う世界の中で生きるってことは「ナメられたら終わり」っていうことなんですよね。それは人間が社会性を持つようになってからの長い長い歴史の真理であり、彼らの格好はそれを証明しているわけです。

もちろんそういった格好をしていなくても、やっぱりナメられたら誰だって嫌ですよね。流行りを追いかけたり、知識をつけたり、屁理屈力を披露したり、アプローチこそ違えど、誰だってナメられないようにいつも気を遣っているはずです。それは、裏を返せば、誰もが人をナメるということなわけです。誰もが日大理事長的、ボクシング連盟会長的な醜く汚い気質を持っているわけです。だから、ああいう威圧的な格好を見るにつけ、人間という動物の不変的で普遍的な何かが具現化しているように思えてなりません。猿山のボス猿を見ているような気分になります。こちとら末端の猿だってのにね。