AbemaTV でブレイキングバッドを観よう

AbemaTVでブレイキングバッドという洋ドラマが始まったんだが、これがめちゃくちゃ面白い。ちょうどシーズン1が終わったところで、主要キャラの性格や背景なんかがざっくり見えてきたところで、これからどんどん面白くなっていくことは間違いない。


簡単にあらすじを説明すると、障害持ちの子供と妻とつつましく暮らす科学の教師が、がん(延命して2年の命)を宣告される。さらに2人目の子供までできてしまって、どうしても金が必要になった冴えないオヤジは、科学の知識を活かしてメス(シャブ)の精製に手を出す。義理の弟が麻薬取締官だったり息子が思春期に入ったりとそこから物語が転がっていくわけだが、セックス、ドラッグ、ロックンロール、愛、グロ、貧困、家族、教育、病気、死、などなど、現代的なテーマを全部詰め込んでしっかり向き合っている濃ゆいドラマだが、絶妙なユーモアのおかげで重くならずに見れる。


主人公のおっさんは、家族のために生きなければならないが、生きるためには大金を手に入れなければならない。しかたない事情でシャブ精製に手を出してしまうし、人まで殺しちまうし、もう完全に道を外してしまったわけだけど、しかし「悪」ってなんなんだろうって思う。


例えば日本だと、知名度のある人が、完全に詐欺だとわかっている商材を、金がもらえるからという理由で宣伝していたりするが、個人的にはこちらの方がよっぽど非道な行為だ。


もちろんシャブは悪いものなんだけど、万人が悪いものだと認識しているから、それを行う者は必ずそれなりの罪悪感と向き合わねばならない。だから悪いことをする人は、こそこそと隠れてする。世界を拡げようとはしないのだ。


一方で、人を騙すことは自分を騙すことでもある。人を騙す人がみんな「騙される方が悪い」という考えになるのは、罪悪感に背を向けていないと、騙される人間を見下していないと、人を騙し続けることはできないからだ。自分が「悪である」と認めるわけにはいかないのだ。


私はこういう人間こそ真なる悪だと思うし、おっさんがシャブを作らざるをえなくなったのは、そういう人間が跋扈する世の中になったからではないか、と思う。