しゃっくり

ジャパネットたかたの高田社長が一線を退いてからどれくらいになるだろう。

 

高田さんのセールストークの特徴は訛りだ。あの訛りが現在のジャパネット王国を作り上げたと言っても過言ではない。あれが視聴者に親近感と安心感を抱かせるための戦術だったことは知っている人も多いだろう。

 

今は主に塚本という人がメインMCを務めているが、やはり彼は他のMCとは一味違う。彼は高田さんのあの絶妙な訛りを受け継いで自分のものにしているが、もう1つ受け継いだものがある。しゃっくりだ。

 

高田さんはセールストークの山場(値段を発表する時や商品の一押しポイントを説明する時など)で大げさに声を裏返して印象づけるのがものすごく上手かった。もちろんこれは緊張しているわけではなく、計算されたテクニックだ。そして、今のところこの「しゃっくりセールストーク」を完全ではないまでもモノにしているのはジャパネット広しと言えど塚本さんしかいない。次にジャパネットたかたを見る機会があったら、是非そこに注目して楽しんで欲しい。

 

で、このジャパネットたかたが重要視しているテクニックは、音楽的に言う「しゃっくり唱法」と意図も技術も同じものだ。かつてのバディーホリーが初めてやったとかやってないとか言われているこのしゃっくり唱法だが、日本人でしゃっくり唱法を使っていたのは内田裕也ブラックキャッツくらいしか思い浮かばない。あの頃はロックンロールのムーブメントがあったからまだまだたくさんいたはずだけど、ここ2、30年の日本の音楽はしゃっくり唱法がほとんど用いられなくなった。ギリギリしゃっくり唱法と言ってもいいと思える最後の記憶はブランキーの「くちづけ」のサビくらいだ。

 

オールディーズやロカビリーを愛聴してきた私が一番好きな「しゃっくり」はred hot and blueのマウスジンのそれだ。特にファーストアルバムはあのマークハーマンがギターを弾いている。マークハーマンは、ギターはもちろん歌もピアノも作曲も超一流の、個人的にはブライアンセッツァー級のレジェンドなのだが、ボーカルのバックで純粋なギタリストとして参加しているのはred hot and blue以外には知らない。マークハーマンに後ろでギターにだけ専念させたボーカルは後にも先にもマウスジンだけだろう。

 

そんなred hot and blueでも、セカンドアルバムではもうマークハーマンはクレジットから消えてしまった。んでレッチリかってくらい音楽もガラッと変わってしまった。red hot and blueで印象深いしゃっくり唱法を使った曲でも貼ろうかと思ったが、その曲は消されてしまっていた。他の曲は何曲かアップされている。

 

私はCDを持っていていつでも聴けるからどうということはないが、それにしても外国の音楽はyoutubeで掘ると無尽蔵に出てくる。マイナーなものでも、アーティストか曲名を放り込むとまあまあ答えが返ってくる。向こうは訴訟国家だと聞いているが、そのへんどうなっているんだろうか。まあレーベルもミュージシャンも規模も数も日本の比ではないから、手間的にも金的にもいちいち相手にできないんだろうけど。

 

Still Jumping Around

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