どよう

ごく稀にBSスカパーとかWOWOWのある番組だけが無料で放送されている時があって、たまたまUFCの日本開催が放送されていたのでありがたく拝見。それにしてもこの無料放送、過去にも何回か見つけたことがあるけど、このことに気づく人や事前に知っていたよって人はいったいどれくらいいるんだろうか。今まで事前に知った試しがない。いつもなんとなくザッピングしていてほんとにたまたま見つけてしまうくらいだし、BSの番組表で無料放送があるかないかを逐一チェックしている狂的な人もそんなにいるとは思えない。それはともかく、夜叉坊なる人はタマキン三回も蹴られて悶絶判定だし五味は超速でKOされてしまったしで日本人選手はあまり活躍できてなかった。

んで車に乗って出掛けたんだけど、途中でチャリに乗った綺麗なブロンドのお下げが前を走っていて、追い抜く際にろくろっ首伸ばして見たら越後製菓みたいな顔した純日本人だったので逆にずっと見続けてしまい事故りかける。

信号待ちの時、フロントガラスに何かが当たってボンネットに乗った。てんとう虫だった。赤地に黒の斑点が生まれながらのデザインってよく考えたら超キモいし怖い。

車と昆虫ってなんか似てる。形とか外側が堅いとことかそれでいて大きさの割に軽いとことかどこでも走り回ってるとことか。一番似ているのはひっくり返した時の絵面。

黒人の浮浪者みたいなミュージシャンの色褪せたハードロックのたるったるでダッサダサのリフを口ずさみながらタラタラ走る。「俺はビジネスマンになりたい」って歌ってた。わかるよその気持ち。

よく考えたら、どこの誰ともしれないこの先一生会うことのないどこかの浮浪者みたいな黒人が作った曲が気だるい土曜日の東洋の片隅のカーステで流れてるなんてなんかヤバい。

俺はお前のいつ出したかも知らないアルバムの曲名も歌詞もわかんないダッサダサのハードロック気に入ってるよってことだけは知っていて欲しい。けどわざわざツイッターフェイスブックのアカウント探してコメント書き込むほどじゃあない、うっかり返事なんてきたら困る。

十九の時クラブで出会ったフランス人のアニオタ旅行者と英語で文通していたことを思い出した。夜な夜な辞書を引きながらメール打ってたけど、二往復で関係は終わった。今思えば「なんか欲しいものあれば買って送るよ」とか「フランスだったらアレ手に入らないかな?」とか言ってれば有益な関係が長く続いたと思う。おそらく向こうもそういう関係を求めていただろうことにようやく気がついた。こういうところで気が利くかどうかってけっこう大事だよなあ。