怒ってばかりの人たち

友人の働く配送会社にとんでもなく運転の荒いやつがいて、先日クビになったようだ。その30歳の男は親同伴で面接に来たらしく、入社から月に一回は事故を起こすような人物で、今までクビになっていなかったのが不思議なくらいだったようだ。あまりにも事故が連続していたので、とうとう車載カメラの上映会が開かれたのだが、とんでもない映像だったらしい。片側一車線の道を大型トラックでゴリゴリに煽り、前の二台をまとめてごぼう抜きにしようとしたが当然対向車が来て無理やり元の車線に戻った際に抜こうとした車のミラーにぶつけてしまったのだが、そのまま走行を続けたのだった。ずっと被害車に追いかけられ、クラクションを鳴らされ続けていたが知らん顔。渋滞に捕まったところで被害者が怒鳴りこんできたのだという。それを見た社長はさすがにクビを切る決心がついたようだ。今まで人を轢かなくて本当に良かったとみな胸を撫で下ろしたとのことだ。ちなみにそいつは事故を起こしすぎて会社に借金があるまま辞めざるをえなくなった。

いやいやそんなやつほんとうにいるのかよと思ったが、たまにyoutubeのオススメにヤバい運転動画が挙がってきて、それも似たようなヤバい人たちだから、思ったよりは多くいるのかもしれない。問題は、なんでそんなやつが大型トラックの運ちゃんになろうとしたのかってことだ。多分そいつはなにをやってもそういうことになり続けてきたのだろう。だからといって働かないってわけにもいかないだろうし、教育をやり直すってのも今更無理だし、別にクスリでおかしくなってるわけでもなければ社会的に支援を受けられるような病気を患っているわけでもない。なのに仕事ひとつままならないどころか周りにクリティカルな迷惑をかけてしまうというのは、それもういつから詰んでるんだよとしか言いようがなくてもうため息しかない。どうしようもないのかもしれないけど、どうにかしないといけないことであることは間違いないわけで。一般メディアや特にネットではこういう系の人がよく晒されて、絶対に間違いを犯さない一般庶民に断罪されたり自己責任という言葉で突き放されたりしているけど、そういう話で片付けていいことじゃないような気がするわけで。そんなことをしてもなにも解決しないどころか火に薪をくべる結果にもなりかねず、それは回り回ってみんなの損になるだけだし、不確かな情報を元に手軽に悪意をぶつけていると自分の心がささくれだっていくだけだし、でも何か言いたくなる気持ちもわからんではないし、そういった情報をまったく見ないようにすることがもう難しい世の中になっていることも否めない。こういうのをアンガーコントロールっていうのかどうか知らんけど、そこいらじゅうに当たり前に怒りの感情が書きつけられていて、それが非常に不確かで一方的などこかの誰かの情報によるものだということがとにかく恐ろしい。 私にはこういう人たちがどこかの議員さんや女優さんとあんまり変わらないように見える。自分の徘徊する界隈に、知らないほうがマシ、見ないほうがマシって情報が年々増えている。それでも、もしかしたらこれは、と思ってしまうから見ずにはいられないんだよなあ。