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クイズ番組を作る人に見直してもらいたい古くてアホらしい演出について

一本グランプリを見ていて気になったことがある。

誰かがとても寒い回答をした時に会場は静寂に包まれるのだが、周りの回答者が高速で連打する回答ボタンの音だけがペチペチペチペチ響き渡っているのだ。個人的にその様子は面白かったのだけど、これってフェアじゃないよなと思う。ボタンを押す速さやタイミングは極力勝敗に関わらないようにしたほうが公平だ。

 

今回、野性爆弾の川島が「ボタン押してるのにつけへんやん」と文句をつけていた。一本グランプリは過去のものを何回か見たことがあるが、このような文句をつける演者は他の回にもいたはずだ。それくらいには公平性を欠いているのである。

 

一本グランプリに関しては百歩譲ってまあどうでもいいや、と思うが、クイズ番組に関してはいかがなものか。私の知る限りほぼ全てのクイズ番組がボタン早押し形式を採用している。

 

クイズの流れとしては、

 

ボタンを押して反応音が鳴る。

「さあっ!〇〇さんっ!」

と司会が指名し、カメラが〇〇さんに振られる。

 

なんと回答者はそこまでの数秒の間で答えを考えようとしているのである。というか、とりあえずボタン争奪戦に勝利してから回答を考える回答者がほとんどなのだ。中にはさらにそこからギリギリまで考えようとしている。もはや頭の回転や知識量の勝負ではなく、いかにして誰よりも先にボタンを反応させるかの勝負になっていて、見ているのがとてもアホらしくなる。

 

彼らはクイズ王でもなんでもなく、ボタン早押し王なのだ。

 

別に回答者が悪いのではない。彼らは博識で日々クイズ番組で爪痕を残そうと雑学を仕入れているのだろう。しかし勝つのに一番必要なのはボタンを誰よりも先の押す技術なのだ。これは番組を作っている人たちの問題だ。何十年も前から同じことばかりやっている。なんなら過去の方が回答方式にバリエーションがあった。色々な演出のクイズ番組があった。惜しまれながら終了したクイズ番組は少なくないが、復活することはほとんどなく、復活したものはすべからくつまらない改変を加えてワンクールも保たずに終わったものが多い。

 

テレビ制作者は視聴者のことを馬鹿にしていると言われているが、このような手抜きの番組が多いのはそういう意識の表れなのだ。おそらく自分らのやり方に疑問すら抱いていないだろう。自分たちは面白く視聴率の取れるものを作っているつもりなんだろう。

 

とりあえず可及的速やかにボタン早押し形式に代わるもっと対等に争える仕組みと演出を考え出して欲しい。クイズ番組はもっと面白く安く作れるはずだ。