早速『使い方がわからない』と言い出した。
まあそうなるだろうな、とは思っていたが、機種変当日だなんていくらなんでも早すぎやしないか。
一回説明書を読んでくれ、と一回は突き放したのだが、老齢の母親には説明書のインストールすら到底無理な相談なのであった。
仕方がないので話を聞いてみる。メールで文を打つ時に、予測変換やキーボードが本文にかぶって邪魔なのだと言う。
そんなもんは使ってりゃあ慣れるよ、と呆れ気味にスマホを手に取って操作してみたら、
深刻なレベルで使いにくかった。
こうして適当に文を打っていくと、四行目でキーボードが文字にかぶってくる。もはやこの時点でイラっとする。ここから文字を打とうとすると、、、
予測変換の枠が本文にかぶってしまい、打っている文字が読めない。なんだこれ。
画面をスクロールすればいいじゃないか、と思われるかもしれない。
なんと、できないのだ。
厳密にはできるのだが、この倍ぐらいの行数を埋めてやっと本文をスクロールできる。ただし、1文字2文字で改行するとスクロールできなかった。そしてその行数を埋めるまでは、もちろん画面スクロールができない。結局、本文が見えないまま文を打っていくことになる。
さらに、本文をスクロールするためには、画面下部の▽ボタンを押して一旦キーボードをしまわなければならない。母はその操作すら分からなかったし、私も直感的には分からなかった。これは慣れの問題だが、画面をスクロールするために一度キーボードをしまわなければいけないのはとても煩わしい。
とにかく、自分が打っている文字を見れないのだ。つかえねー。
これがデフォルトとかありえねー。
この機種は話題になっているようで、検索するとレビュー記事がたくさん出てきた。しかし、どの記事もあまねく、外見の写真と値段とスペックをコピペしてアフィリンク貼ってるだけのクソ記事だったので、問題は解決しませんでした。説明書も役には立ちませんでした。
確かに、ここ数年でLINEやらTwitterやら他のメール機能などの便利な選択肢が増え、ちょっとした文字のやり取りはそちらで事足りるようになった。ケイタイのメール機能は使われなくなってきている。
しかし、それはあくまでも若者や通信に慣れている人たちだけの話で、世の中にはケイタイのメール機能をメインで使っている人が今でもたくさんいるのだ。どうしてこんなに使い勝手が悪いデザインになってしまったのだろう。これまでにここまで初歩的な操作に不満のあるケイタイを使ったことがなかったから余計にショックだった。自前のメール機能は使わないでくれってことなのかな。
まあ、画面が大きくて文字も見やすいし、他に壊滅的なデザインはなさそうなんだけど、メール機能を使う人、とくに老齢の人は買わないほうがいい。