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潰れた店の建物や看板は誰が片付けるのか

気になる話

国道を走る。無数の看板と建物のアイコンが流れていく。どこに目をやっても、誰かの名前、どこかの名前、広告宣伝看板、、、。心から思う。汚い。中にはすでに潰れている店の建物や看板もちらほらある。片付けろよ。っても、私の母は店をやっていた。とっくの昔に潰れたんだけど、今でも看板は残っている。そこは(親類の)私有地だから百歩譲って文句を言われる筋合いはないのだが、google mapにも記載があるのがどうしても納得いかない。当時googleはまだ覇権を獲ってはいなかった。それだけでなく、未だにgoogleがなんなのかよく分かっていない母がgoogleに掲載依頼を出したり掲載許可を出したりするのはあり得ない。したがって、勝手に地図に載せられていたことになる。そしてこれを消すにはこちらから連絡しないといけないわけだ。別に文句を言いたいわけではないが、気味が悪い。

 

例えば、第5次世界大戦が終わった頃には、日本全体を襲った大地震の後でもいいが、さすがにこの辺りも荒みきっているだろう。海に沈んでいるかもしれない。そこに何が残っているか、人も物も無くなった廃墟と看板だ。宇宙から来た未来の言語学者や民俗学者は、この看板をどう読み解くのだろうか。日本中の看板や書物に記された文字列から共通点を調べることになるだろう。「固有名詞+名詞」や「店のアイコン」の謎は、比較的解きやすいかもしれない。

交通標識はどうだろう。未来人、宇宙人の交通の概念はどうなっているんだろう。これが標識だとわかるだろうか。標識はいわゆるピクトグラムなのだが、文化が違う人たちにとってピクトグラムはどこまで優しいのだろうか。東京オリンピックの際、デザイナーはとても苦心したらしい。世界的に認識されているトイレのピクトグラムが生まれたのはこの時だったと記憶しているが、果たして未来の人にはそれが分かるのだろうか。きゃつら、ちゃんとトイレでおしっこするのかな。

それでも、粗方は解読されるのかもしれない。しかし、未来人だろうが宇宙人だろうが、ラブホテルの看板だけは解読できないだろう。カラフルで、サイケデリックで、文字の無いアレだ。唯一のヒントは矢印なのだが、もちろんそこに建物なんてもう無い。あったとしても、ラブホテルを表すアホらしい装飾は崩れ落ちているだろう。むしろミスリードされるかもしれない。未来の学者たちは、あれが何を表していると考えるのだろうか。それだけは知りたい。