坂上忍を見てイラっとする年の瀬

毎日どこかのチャンネルで(っていうか主にフジテレビで)坂上忍が偉そうな顔をして宣っている2016年ももうすぐ終わってしまうわけで、年をとるごとにどんどん一年が早く感じるようになっていくことに空しさを覚えております。ていうか古臭い考えでおこりんぼの坂上忍が、このご時世に、二度目のブレイクを果たしたことがいまだにちょっと意味がわからないっていうか、私には坂上忍がどうしても受け入れられない。というのも、私は彼が再ブレイクしたきっかけを強く覚えているからだ。

 

おそらく40歳以上の人しか最盛期を知っている人がいないだろう坂上忍が再度ブレイクしたきっかけは、アウトデラックスだった。多分、放送が始まってすぐくらいだったと思う。そこで坂上は、ドクズベテラン芸能人のアウトすぎる人間性を惜しみなく披露した。ギャンブル狂いなそのクズすぎるエピソードのなかで一番印象に残ったのが「一年の最後に稼いだ金を全て競艇に注ぎ込む」だった。勝っても負けても、その年の稼ぎを全額使い切るのが一年を締めくくる恒例のイベントなのだと嘯いていた。そのクズっぷりがお茶の間にハマって、「クレイジーすぎるアウトな男」として再ブレイクを果たしたのだ。

 

それが今では「家を買う」とか「別荘を買う」とかいう、結局買わないケチくさいわけのわからん企画で家々を偉そうに品評してみたり、昼やら夜の番組でご意見番みたいな顔して正論めいたことを怒鳴り散らしたりしている。再ブレイクしたあのクズなエピソードなどなかったかのように振舞っているあの姿がテレビに映るたんびにイラっとするのだ。なかでも「ダウンタウンなう」にゲストで出てきた蛭子能収に向けた、下水に浮かぶ汚物を見るような顔は、今でも忘れられない。それは、蛭子能収が逮捕された麻雀賭博の話になったときに、彼を重犯罪者のように罵ったときの顔だったんだけど、お前だけはそれを言う資格はない、としか言えないほどのクズエピソードで再ブレイクしておきながら、正義ヅラして蛭子能収を物凄い形相で罵ったあの顔が、私には真性のクズの顔にしか見えなかった。

 

そして今、坂上忍は、そんなことなんてまるでなかったかのように方々のテレビ番組に出ているわけだが、先輩の女優たちに「昔は可愛かったのよー」とか「子供の頃から面倒みてたから」的なことを言われて、返す言葉もなく苦笑いしてる顔を見ていると、ああ、こいつは「芸能界」を母に持つ救いようのないボンボンなんだなあと合点がいった。