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FF15のキャラはどうしてあんなにダサいのか

構想に10年かけたというゲームファン待望の大作FF15がついに発売されました。

なんと500万本が出荷されているようで、世界的な大ヒットになりそうです。

発売早々、既にたくさんのプレイ動画が配信されています。みんな楽しそうにプレイしています。

しかし私は、あのファッションがどうしても気に入らないのです。いくらなんでもダサすぎるんです。

どうしてそう思うのかを説明します。

 

とりあえず公式トレーラーをご覧ください。

 

現実に寄せたファンタジーの世界だからこそ、よりダサく見える

 

現実世界を想わせる風景とファンタジーの世界が綺麗なグラフィックで表現されています。車に乗ったり、キャンプをしたり、見覚えのある端末で電話をしたり、FF15の世界には、今の世の中にありそうな技術がたくさん出てきます。その世界の中に、進撃の巨人みたいなのや、構造がよくわからない飛行物やモンスターや魔法なんかが出てきています。つまり、FF15の世界観は、非常に現実的な近未来の世界の中にファンタジーの世界を融合させているわけです。だからこそ、キャラクターのデザインがよりダサく見えてしまうわけです。まあそうでなくても十分ダサいのですが、このダサさは洋服のデザインだけの問題ではないのです。

 

物語を作る上で大切なことはいろいろありますが、一番大切なのは設定です。設定がキャラクターに生命を与え、物語が転がっていきます。しっかりと設定の練られているからこそ、各キャラクターの行動や会話には必然性が宿るのです。で、当然、着る服や髪型などのファッションにも、その服を着る必然性があり、その髪型にする必然性があるわけです。

 

必然性のないファッション

 

髪型

だからあの主人公のチャラい髪型にも当然必然性がなくてはいけないのですが、あの髪型にする必然性とはなんなのか考えて見ましょう。まず、あの髪型を見た人のほとんどが、自己顕示欲を拗らせてしまって毎秒手鏡を見ながら前髪をねじっているような中学二年生や、数年前の田舎のホストによく見られる髪型です。つまり、あの髪型は、主人公の若さ、未熟さと異性への強いアッピールを表現しているわけです。まあ主人公の成長を描くわけですから、それも一つのやり方だと思います。が、ここで現実に寄せた世界観が感情移入の邪魔をします。なぜなら、この髪型は日本のごく狭い界隈の中で一時期流行った髪型だからです。そして、流行ったとはいえ一般的にはダサさ、頭の悪さ、女好き、自意識過剰などなど庶民的かつカッコ悪い若さを象徴する髪型でした。この現実の印象があまりにも強すぎて雑念が沸いてしまい、ファンタジーの世界に没入できないのです。というよりも、この髪型にしてしまったことで、主人公をこの髪型のイケメンにしようと決めた製作陣の、決定権を持つ人の男性の好みまで透けて見えてきてしまうのです。これじゃあもうファンタジーどころじゃあない。若く未熟な王子を演出するにしても、この髪型にする必要はなかったのではないでしょうか。

 

服装

主人公たちの服装にも違和感があります。先述したように、各キャラクターたちは、自分でそうしたくて、そのファッションに身を包んでいるはずなんです。いい歳した王子様やイケメンが、お母さんがスーパーで買ってきた服は着るわけがないんです。具体的に言うと、彼ら彼女らは、自分たちの足で店を見て回り、気に入ったものを購入して、お気に入りのコーディネイトで冒険をしているわけです。さらに彼らも若いわけですから、異性とのアレコレも想定の範囲内でしょう。そんなイケメンたちが、揃いも揃って黒づくめの服装になるわけがないんですよね。絶対に誰かが(おいおいみんな黒じゃねーかよ恥ずかしいな)と思うはずで、ファッションが自己表現であり他人との差別化である以上、しかも思春期の男性たちですよ?同じような色味の同じような服装で一緒に旅をするわけがないんですよね。絶対にそれを着ないといけないわけじゃないんですよ。好きな服を好きに着れるはずですし、好みだってキャラクターによって一人一人違うはずなんです。こんなことは絶対にあり得ないんです。さらに、誰のファッションも季節感も機能性もTPOも全く考えてないよくわからないデザイン。服に限らず、あらゆるデザインはすべからくそうでなくてはならない理由があり、意味があるわけですよ。で、そういう機能やらTPOやらを全く無視した着こなしは、一言でいうとダサいんです。もうね、サイズとか柄とか似合う似合わないとかの次元の話じゃない。その場にあった服装てのは当たり前の大前提の話で、その上で個性あるコーディネイトを各々が楽しむわけですよ。真夏に革ジャンと革パン履いてるような人は、デザインの役割とか何にもわかっていないわけで、ただの目立ちたがりやのナルシストなんですね。でまあ、そういう髪型や服装のところからして、キャラクターに感情移入もできなければ、物語にもリアリティを全く感じられないわけです。作り手のエゴがひしひしと伝わってくるわけです。

 

最後に

 

何度も言いますが、これが超現実的なファンタジーであれば、そのへんは気にならないわけですよ。でもFF15は、変に現実に寄せた世界観で作っているから、ディテイルの節々に制作者の存在感が強く出ていて、そのデリカシーの無さとか現実世界でのイモっぽさが際立ってしまっています。

 

まあ、例えば漫画家で、カッコイイキャラクターがカッコよく活躍しているんだけど、その服装がすげーダサかったりするパターンとかよくあることです。でも物語が面白かったら許せるし、まあ面白くなくっても普通はそんなに気にならないものなんですけどね。FF15もやってみるとそんなことが気にならないくらい面白いのかもしれませんね。やってないしやる予定もないけど。