お菓子の「あたり」を取り替えに行けない

夜が涼しさに夏の終わりを感じる。季節の節目はいつも物悲しい。夏は大嫌いなのだが、今年の夏はもう終わりなんだと思うと、無性に夏らしいことがしたくなる。

コンビニでホームランバーを買った。過ぎ行く時を味わう。ああ無常。

 

あたり

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名糖ホームランとはいったい。

 

思い出した。駄菓子屋が軒並み潰れて、お菓子ををスーパーやコンビニで買うようになってから、この手のあたりをお菓子に取り替えたことがないことに。

 

これが駄菓子屋なら、「おばちゃんあたったでー」なんてカジュアルに言えるのだろうが、コンビニにコレを持って行く気にはどうしてもなれない。この気恥ずかしさは、この恐縮はなんだろう。店員によって対応が違いそうとか、店員がテンパっていちいち店長に確認とりそうとか、そんなこんなしている間に後ろにレジ待ちの列ができそうとか、快く承った店員が後で店長に叱られやしないだろうかとか、そもそも受け付けてもらえないのではないかとか、そんな面倒くさそうな未来しか見えないのだ。コンビニならまだマシな方かもしれない。もしこれがスーパーだったら、もっとめんどいことになりそうだ。アイス一本では割に合わない。

 

さらに

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この一見当たり前すぎる条件も、このご時世にはそぐわないのではないか。出先のコンビニで買ったお菓子が当たった場合、わざわざその店舗まで行かなければならないなんて、それこそアイス一本では割に合わない。もちろん、どこのコンビニだろうが、どこのスーパーだろうが「ここで買ったんだ」と言い切ってしまってもバレやしないだろう。しかし、そういうズルができてしまう以上、そういう目で見られても仕方がないとも言えるわけで。こんなしょうもないことで逡巡してしまうくらいなら、いっそ持って行くのをやめようか、となるわけである。

 

実際の話、この手のあたりが出たときにお菓子に取り替えてもらっている人なんて本当はいないのではないかとすら思うほど、あたりをお菓子に取り替えないまま年を重ねてきた。それは、わたしがコンビニやスーパーに駄菓子屋ほどの親近感を抱いていないからだ。それに、コンビニやスーパーは、あたりを交換しやすい作りになっていない。もちろん年を重ねるごとにいびつに膨らんでいく世間体という名の呪縛によるものでもある。わたしが子供だったなら、間違いなく取り替えに行っているのだが、このご時世そんな子供を見たことがない(わたしが子供の頃も見たことはないのだが)。というかコンビニで子供を見かけること自体が少ない。コンビニは子供がたむろするような場所ではないのだ。せいぜいヤンキーくらいなものだろうが、そんな光景すらとんと見なくなった。だから子供でも、あたりをお菓子に取り替えることは少ないのかもしれない。

 

いったい誰があたりを交換していて、その交換率はいかほどのものなのだろうか。

 

例えばあたりの棒にQRコードやらパスワードやらが書かれていて、携帯でクーポンを獲得できたりwebマネーに換金できたりすればこんな気苦労はないし、交換の手間は少なくなる。例えば自販機みたいに買った時点であたりがわかってもう一本、みたいにすれば、あたりの交換率は100%に近くなるから、あたり満足度もぐっと上がるだろう。そういえばあたりを送ると、1,000円とか5,000円とか結構な額のお金が送られてくるお菓子あった。デカイ50円の形をしたチョコレート。アレなんだったっけ。

 

とにかく、食べた後にあたりが分かるタイプのお菓子のあたりを店頭で取り替えるシステムは、ずっと前に破綻してしまっている。早急にこのシステムを廃止してあたらしいシステムを導入してほしい。