自分の一日を50円で売ろうとした宮森ハヤトが大炎上。どうしてこうなった?

古イケダハヤトが名乗ることにより一躍脚光を浴びた「プロブロガー」という概念は、チョベリバなボヤ騒ぎばかり起こす当人たちによって、もうすっかり消費されてしまった感のある今日この頃。

 

そんな中、プロブロガーによる非常に残念な事例がにわかに世間を賑わせているようです。

プロブロガー「私の1日を50円で売ります! 依頼内容は何でもOK!」「今なんでもするって言ったよね?」 - Togetterまとめ

 

意識と熱量と野心ばかりが先行して、知性と想像力が周回遅れになっているような感じにとても好感が持てます。まあこの依頼主もたいがいなんですが、そんなことが霞んでしまうほどの酷い対応で、世間からの失笑を0円で買いとったミヤモさんのアレっぷりに、プロブロガーここにあり!と思わずにはいられません。このクソ暑い中、自らの体に火をつけてネットを走り回るサービス精神には頭が下がります。ご苦労なことです。

 

で、どうしてこうなったのか。彼は以下のように「50円で一日を売っている人たち」に的外れな憧れを抱いてしまっていたのですね。

 自分の1日をたった50円で売ってるアホでロックな人類3選。 - 未来は変えられるの?

この記事だけでなく、何度もこういった人のことを記事に書き「面白い」と言っておるわけです。読んでいると、羨ましさが思い切り漏れ出ているわけですよね。俺も楽して面白いと思われたい的な。

 

リンク先は見るまでもないので簡単に説明すると、上の記事には「一日を50円で売っている男」を三人紹介しています。

 

一人目 ホームレス小谷(芸人)

 

彼は、かの西野亮廣氏の弟子だか付き人だかのお笑い芸人ですね。この小谷さん、名前を知っている人はほとんどいないでしょう。つまり芸人としては不本意な毎日を送っているわけです。そんななか、西野亮廣氏の鶴の一声で「一日を50円で売る」企画を始めるわけです。おそらく、これが全ての始まりなわけです。なにしろ彼はこれがきっかけで海外旅行に行くことができたり、結婚できたりしたわけですからね。それもミヤモさんが記事にしていたと記憶しています。

注)ここまではすべてうろ覚えなので、もしかしたら現実は若干違っているのかもしれませんが、改めて調べなおす必要もないと判断しました(笑

 

ホームレス小谷さんが気になった人はこちらにどうぞ

㈱住所不定

 

二人目 東大生

 りょーすけネットなるサイトを運営しているみたいで、「一日を50円で売った」企画については以下の記事とかがけっこうな話題になったのは記憶に新しいところです。わたしも読みました。面白かったです(小並感

出会い厨の東大生が8歳児と数学語ったらとんでもないことに - りょーすけネット

 

三人目 金沢市の地元案内人

 がまたろうさんは地元金沢にとても思い入れが深く、「金沢を海外にドンドン情報発信して、金沢を『世界都市』にしたい」そうです。

イイですね、その壮大な感じ。

そのための布石として今、自分の1日を50円で売って金沢の観光ガイドをしているんです。

 ミヤモさんの記事から引用。

この人は初めて知りましたが、ユニークなかたのようですね。

金沢に行くことがあれば、利用してみたいです。

金沢観光ガイド 〜金沢を楽しく散歩しよう〜 Tourism League | がまたろうショップ

 

この三人にあってミヤモにないもの

この三人も、自分の一日を50円で売っているわけです。もちろん変なことを言う人はいたでしょうが、今回のようなしょーもない炎上騒ぎなどとは縁がなかったことでしょう。なんなら女性と知り合って結婚できたり、東大生のように「面白ネタ」としてバズったり(本来の目的と思われる)。winwinでプライスレスな結果がでているわけです。

 

ではどうしてミヤモだけがこんなことになってしまったのか?

 

答えは簡単です。彼には人に与えるものがないからです。では、他の方にはなにがあったのでしょうか。

 

ホームレス小谷さんは、「芸人」という肩書きや人脈、芸人としての生活から得られる面白い経験やそこから派生する考え方を持っています。それだけでも会って話す価値があるんです。芸人という肩書きは、買い手から見て、引き出しの中身も話術も一般の人よりは多く持っていると考える根拠となります。もちろんそうであるかどうかはまた別の話ですが。そもそも彼の場合、芸人活動で得たファンが主な買い手となっているわけで、買い手はあらかじめ絞られているわけです。そして、これは大事なところですが、もし彼が日雇いで一日働いてその金を振り込めと言われたら、おそらくそうしていたでしょう。芸人という肩書きは、そういった「いじられる」ことに対する覚悟を担保していると考える根拠にもなるんです。

 

東大生は、いわずもがなですが「東大生」という肩書きがあります。これは「勉強を頑張った」とか「頭がいい」などの意味を持つ肩書きです。「東大生」という肩書きから、他の人よりも抜き出たものを持っている、人物像が想像されるのです。これだけでもその一日を買ってみる価値がありそうですね。こんな人に日雇い労働をしろなんて言うの、馬鹿馬鹿しくなりますよね。日雇い労働よりも、他のことをやらせたほうが、もっと儲かるかもしれないし、面白いだろうなあ、という想像が働くのが普通です。少なくとも現役の東大生というだけで、会って話すことに価値を感じる人は大勢いるわけです。上の記事の人もそうですし、受験生もそうでしょう。その経験を面白く書ける筆力をも、「東大生」という肩書きは期待させてくれます。もちろん実際にどうなのかは別の話ですが、上記の記事が好評を得たことは事実です。

 

金沢の地元案内人も同様です。こちらの方は、金沢を案内してほしい人に向けて売っているわけで、買い手が求めるものは明らかですし、売り物も明らかです。旅行者にとって、地元の人間ならではの情報が得られるのであれば、50円は安いものでしょう。どうして50円で売るのか、という理由も納得できるものですし、間違っても日雇い労働した金を払え、などという奇特な人と出会うことはないでしょう。

 

ではミヤモさんにはなにがあるのか?なにもなかったから、このようなことになったのです。キツイようですが、そういうことなんですね。自分には何ができるのか、というアピールもなければその裏付けもないのですから。彼はただ「面白いことがしたい」と言っているだけなのですが、買い手としては、彼がなにをすれば面白いのか、彼となにをすればいいのか、よりどころとなる情報がありません。芸人でもない、東大生でもない、ガイドでもない、何物でもないわけです。あ、プロブロガーでしたね。しかし、唯一のストロングポイントと言える(?)ブログ運営に関しては相談1時間のみ、なんて但し書までご丁寧に書いているわけです。なんでもやりますとか言っといて、自分の一番の強み(?)を出し惜しみするなんて、そんなケチくさい人になにをしてもらえばいいというのでしょうか。そりゃあ買い手としても、日雇い労働やってその金を振り込め、くらいしか言えないわけですよね。むしろ(こうすりゃ面白くなるんじゃないか?)って買い手に気を使わせているわけですよ。お客を舐めてると言わざるをえません。面白いことをやりたいミヤモさんとしては、わざわさ悪役を買って出てくれる人が無茶振りしてくれたんだから、むしろお礼を言うべきところなんですよね。常識的に考えて。まあ、それができないから面白くならないわけなんですが。

 

最後に、ミヤモさんは過去に、といってもそんなに昔ではないですが、レンタルお兄さんとして、時給1000円で自分を売ろうとして失敗しているんですよね。どうしてこんなことになるのか、これを機に今一度、己の価値観と想像力を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

 

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