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ブリーフアンドトランクスと野蛮人

少し前のアウトデラックスにブリーフアンドトランクスが出ていたのを見て、ああそんなのいたなあ、なんて思ってyoutubeにある曲を聴いていると、「石焼き芋」とか「青のり」とか「コンビニ」とか、覚えてメロディ多くて、当時の思い出がありありとよみがえる。その歌詞は、面白くてそれでいて哀愁が漂う独特の風情があり、唯一無二、余人をもって代えがたいレベル。自分のツボは、哀しみと可笑しみを同時に想起させる表現なんだと改めて実感した。じぶんがこれまでに書いたものがやたら物悲しい内容なことにも合点がいった。これでもクスリとさせようと思って書いてるわけですよ。そういうものが書けた自負はないんだけど。で、あらためて歌詞を見てみると、「彼女の歯に青のりがついているのをみて幻滅」するとか、出し方によっては炎上するだろうな、って思えるような表現がたくさんあるわけですよ。今だとこういうことをただただ煽るだけの文章を書いて炎上を狙う人がとても多くてげんなりする。マネタイズの手段としての炎上は昔からあったのだろうけど、誰もが発信できるようになってそういう事例が増えてきたのは、それが簡単だからだと思う。そこに可笑しみを持たせようとすると、とたんに難易度が跳ね上がる。人をなじるだけならだけでもできるし、それだけで笑いを取ることができる。千原ジュニアの兄貴ネタがまさにそれで、兄貴のことだから、というエクスキューズがついているところが輪をかけて気に食わないのだが、まあ鉄板なわけで。まあ現実にはそういう笑いは多いし、絶対にダメとまでは思わないけど、そういう易きに流れないってのがプロなんじゃないのかなって思う。最近は兄貴ネタあまり見なくなったけど。はてなブログでも、おもしろ系で人気がある人はたいてい「哀しみと可笑しみ」を同居させた文章を書いている人だ。底抜けの明るさとかネタネタしいネタを書くよりも、リアルの哀しみに文章力と構成力で可笑しみを加えられる人のほうがウケてるように見える。俺が炎上狙いの人や煽りタイトルが嫌いで、評価してはいけないものだと思うのは、内容がないことはもちろん、あるあるの原石を燃やしてその場の暖を間に合わせてるだけの野蛮人だと思うからで、野蛮なだけならまだしも、現代においてはそこに怠惰も加わるわけで、怠惰な野蛮人とか即獄門で差し支えないレベルの救えなさだと思うんだが、徒党を組んでウホウホ進撃してくるのを防ぎきれないのは、俺が心臓を捧げていないからなんだろう。


ブリトラ ゴールデン ベスト

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