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1パーセントになれなかった人たちは

なんともいえない話
専門学校の入学式で、学長は「この世界でやっていける人たちは、この中の1パーセントです」と言い切った。そして、その通りになった。かどうかはわからないが、いくつかの同級生たちの顛末に触れると、そう考えるにふさわしいと思う。わたしはもちろん99パーセントのほうだ。あるときテレビで、当時のクラスメイトが取り上げられているのを偶然見たとき、その人は確実に1パーセントだった。それを見たわたしは、羨ましさも嫉妬もなく、少しのノスタルジーだけが心に灯った。当時のその人は、真面目で目立たずあか抜けず、そういった印象しかなかったし、実際にそうだったのだろう。輝いている人はたくさんいた。しかし、長いときを経て1パーセントになったのはその人だった。もちろん、今も1パーセントを目指している人もいるだろう。とっくに諦めてしまったわたしは、それを外から見ているのでノスタルジーを感じたのだろう。わたしにとっては、それは一つの過去でしかないのだから。