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タネあかしするやつはダサい

マジシャンが日本であまり受け入れられていないのは、観客側に問題があると言われて久しい。なんでも日本人は、(タネを暴いてやろう)という目線でマジックを見る人が多いんだそうで、マジックを興行として楽しむ感覚に乏しいということのようだ。

Mr.マリックが、ハンドパワーで世間を楽しませていたころ、それが超能力だと本気で信じている人たちがいて、信者のような人だかりができたり、それがマジックだと言うと詐欺だと言われたりして、たいそう困ったという話をしくじり先生でしていたが、その話はかなり前にも聞いた記憶がある。

マギー司郎ナポレオンズのように、それを逆手に取ったネタで茶の間を沸かせることもあるわけで、そちらの方向に特化したマジックの見せ方も幅が広がってきたように思うが、やはりその技術に見合った知名度を得ているとはとても思えない。まあ、知名度を得ることである種の神秘性が損なわれるような気もするので、そこにはさじ加減というものがあるのかもしれない。

やはり世間が一番求めているのは「タネ」なんだろう。正解をCM明けに持ってきたり、お笑いにわかりやすいオチが必要だったりするように。昨日だかおとといにBSでねづっちが出ていた。テレビで見るの何年ぶりやろか。会場ではややウケといったところだったが、彼のネタもたぶんわからない人がいるんだろう。アハ体験が遅くてモヤモヤしたままの人もいるんだろう。

漫才や落語やコントなんかで、ネタの最中にドッカンドッカン笑いが起きているんだけど、最後のオチの部分がよくわからなかったり、とても弱いものがとても多いように思う。最後の「もうええわ」の部分で爆笑が起こる、というのをあまり見たことがない。いつも最後の部分は少しさみしげに終わっている。最後の最後で「あっ!」と驚くほどきれいに話を畳むことは難しいのだろう。ラーメンズ東京03なんかは、そのへんを意識しているのがよくわかるが、驚きと笑いとは両立しにくいのだろう。と思ったが、そんなことはないだろう。

で、グノシーのCMがたまに流れるんだけど、これがもう鼻で笑っちゃう。「え〜!LINEで既読をつけずに読む方法があるのって知ってますう〜?」みたいなあらゆるまとめサイトに出ているようなどうでも良すぎる豆知識ならぬナノ知識をこれでもか!ってくらい大げさに吹いてるわけだけど、あれがとっても残念に見えて、ていうかアレどこにターゲット絞ってんのかと。グノシーで読める情報なんてネットやってりゃどこででもムカつくくらい流れてるわけで、見た人の百割が「なにをいまさら」と思っていると思うんだが、ありゃいったいなんなのか。あのCM見ても気になってググったらアホみたいに情報出てくるわけだからそれでもあえてグノシーで見ようなんて、なるわけないのに。

ほとんどのバラエティで、ニュースでネタの部分を深読みしようとする動きが多く、それがとても目につく場所で行われている。そこに出てくる推測が正しかろうものなのか、傾聴に値するのか以前に、その数が多すぎて結局ネタの部分に眼を凝らすだけで、ネタが明らかになることもなく消化してしまっていることが多い。

個人に目線を下げても、「わたしが〇〇した(しない)理由」「わたしはこう考えているから〇〇します」みたいな自分の行動のタネあかし的なものがめちゃくちゃ多くて、わたしはそれが一等ダサい行為だと思っている。とりあえず女々しい。もちろん全てではないよ。じぶんの行動の理由を説明するのってめちゃくちゃカッコ悪いことだと思うわけ。行動の理由を説明しないといけないってことは、行動から想いが伝わっていないわけで、それはじぶんの行動に問題があったかもしれないわけで。ていうか理由ばっかりが饒舌なやつっていうのは、言い訳にしか聞こえない。評価されるべきは「やったこと」であって「言ったこと」でも「思ったこと」でもないわけで。やったことの真意が伝わらなかったksrsといって口を尖らせて説明するのって野暮ったくて無粋でダサい。で、その心の底は「ブロガーよりメディアクリエイターって名乗ったほうがカッコいいよね」的な印象操作のことしか頭になくて、それがセルフブランディングってやつなのかと思うと、詐欺師となにが違うんだと思わざるをえない。そういえば岡田斗司夫評価経済などと言っていたが、やっていたことは女を囲っていただけだった。口だけ動かして文字だけで評価されるよるになると結局こういうゲスな輩が跋扈しだすわけで、それでも楽な生き方だと思うからみんなすり寄っていくんだろうなあ。と、口だけは一丁前なわたしは思うよ。