ふんわりと

とあるブログで文体診断ロゴーンのことが書いてあったので、久しぶりにやってみた。己の文章が誰に似たものかを診断してくれるというものだ。で、いくつかの文章を打ち込んだところ、江戸川乱歩海野十三と親和性があるらしい。指数は80中盤ほど。以前の全て消したブログでは、新美南吉指数が90を超えていたはずで、なんとも面白いものだったのだけれど、今も前も、ワースト1が岡倉天心だった。岡倉天心はいったいどんな文章を書くんやろか。とにかく、自分の文章がどの文豪のものと似ている、なんて言われると嬉しくなるもので、かといって、文体は似ていても内容がつまらなければ、それはあまり意味がないようにも思う。海野十三のことは知らない。

少し前に乱歩奇譚というアニメを見たんだが、これがまあつまらんもので、勢い江戸川乱歩の有名な作品を思い浮かべてみたところだったので、文体が似ていると診断が出て、少々びっくりうれしい。のだが、江戸川乱歩を読んだ記憶というのがなく、子供の頃に学校の図書館には必ずあったはずで、表紙のあの不穏な仮面のマント姿は思い出せるのだが、内容やトリックについては全く記憶に残っていない。表紙だけ見て読んだ気になっていたのだと思われる。で、検索すると人間椅子が有名なわけで、あらすじを読んでいると、内容がとてもよく頭に入ってきて、これは絶対読んだことがあると思ったんだけど
いつどこで読んだのか、文庫だったのか、全く記憶にないのだが、あらすじを追っていくと、はじめからおわりまで記憶が追いかけてくるような、記憶の底に積もった澱がふわっと散っていくような感覚であった。書いている今。頭には一冊の文庫が思い浮かんだ。多分人間椅子の収録された短編集を読んだことがあったのだと思われる。記憶の底にあっても、きっかけがあってなお思い出せなくても、やはりなんらかの影響は受けているわけで、それは 目に見える形で現れているのだろう。ということは、外見や服装や趣味にも現れているはずで、そういった無意識的な何かが、自分には感覚できない雰囲気となって身体を覆っているのではないかと思うと、少し怖くもある。ちなみにこの文章は、梅原猛坂口安吾有島武郎であった。そしてワーストはやはり、岡倉天心であった。




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