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冬のひとこま

大型トラックとすれ違う際に見える車内には、ワンピースの海賊旗が掲げられていることが多い。ワンピースの人気が凄い、というよりも年相応の趣向、嗜好の幅が狭くなっているように感じる。

ドラゴンボールでいうところの、オレンジの背景に黒丸、そのなかに亀と書かれた布切れを貼り付けているようなものだろうか。さすがにこち亀と間違えられることはないだろう。しかし、こち亀を表すシンボルは思いつかない。

灯油のストーブをつけていると、二時間ほどでアラームが鳴る。とても耳障りな音だ。なによりそのタイミングがとても腹立たしい。音量の調節もできやしない。めんどくさいので無視する。一時間くらいするとまた鳴る。無視する。三十分くらいするとまた鳴る。無視する。ストーブの電源が、自動で切れる。

気まぐれに、空になったタバコの箱のビニール部分を伸ばして柳沢慎吾のモノマネをする。一段と冷え込んだ。ふとジャージの裏表が逆になっていることに気がつく。ジッパーを下ろして脱いでいる途中に、裏表でないことに気がついてまた袖を通す。

キーボードで「かならず」と打つと、五回に三回くらい「からなず」となる。「でしょう」と打つと、それより高い確率で「でしぃう」となる。なんどやってもなおらない。

テレビでタレントたちがラッスンゴレライといってはしゃいでいた。それを見守って、そっとチャンネルを変える。

世は全てこともなし
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