思い出の曲 ー南国育ちー


もう10年くらい前になるだろうか。いわゆる4号機の沖スロで、1ゲームでボーナスが連チャンするタイプのスロットだ。この音楽は、7連チャン以降のビッグボーナス時に流れる。つまり脳汁が一番出ている時だ。しかし、今この音楽を聴くととても切なくなる。それは昔を懐かしんでいる、ということなんだけど。

スロット4号機時代はスロット業界のピークであり、それは私の青春時代でもあった。暇にまかせて遊びまくっていた。いろんな人と知り合って、いろんなことをやった。良いことも悪いこともたくさんやった。怒ったり怒られたり、泣いたり泣かせたり、笑ったり笑われたり。人生のピークとも言える短い時期を刹那的に過ごした。決して取り戻すことのできない輝ける時間を怠惰に費やした。これこそが最高の贅沢なのかもしれない。儚いもの、散りゆくものに美しさを見出してしまうのは、そんな過去の自分を重ねて見ているからなのだろうか。

といっても、思い出に生きるほど私は老いてはいない。しかし、過去を振り返ることが明日への活力になることもある。まだまだ人生は長いのだから、たまにはそんな時があっても良いのではないか。
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