現場と消費者の間に流れる時間の格差

確かに狂ってると思う。というか狂ってた。私はamazonではないが、配送や物流の現場で働いたことがある。そこはどこも地獄だった。一日中、文字通り休む間もなく動き回る、それはもうロボットのように。早出しても残業しても、それでも業務は終わらない。毎日がスペシャル。

これは「そんなのは当たり前」と言いたいのだろうか。よくわからないが、 シロクマさんが問題視している点をわかっていないというか、的が外れている印象。

何を問題とするかとかどこまでを狂っているというかとか言ってる人たちは、実際に現場で働いてみるか社会科見学でもすれば1日も待たずに理解できるだろう。まあ、そんなところで働かずとも時間とノルマに追われる生活というのは、ほとんどの人が経験しているはずだと思うのだが。いざ自分が受け手に回ると、相手への想像力を欠いてしまうものだ。

いくらビッグデータを用いようが効率化しようが、今の所は節々で人間の手による仕事が不可欠で、最終的に人間によって荷物は手渡される。

amazonの現場

こういった現場の惨状はググればいくらでも見つけることができるだろう。それが全て事実かどうかということは置いといても、おおよそ現場の悲哀を知ることができるはずだ。

なにより重要なのは、amazonは物流において最先端を走っている大企業だということだ。つまり他の企業は少なからずamazonに劣っているというわけだ。業務内容、職場環境、賃金、厚生など諸々。

その商品がどういう流れで、何人の手によってどのように運ばれてくるか。 1日に数百から数千、数万の商品を荷受し、種類分けし、保管し、選別し、ピックアップして、箱詰めして……。注文はひっきりなしに入る。一つのミスが全ての時間を狂わせる。様々な形の段ボールをしかるべき場所に運んだり、そこから商品を取り出したり、仕分けしたり、これらの作業は現在のロボットにはできない。運ぶのも人が車に乗って、車を停めて、荷物を手に階段を上って持ってくる。時間に間に合うように。わざわざあなたのためだけに荷物を持ってくることはない。

ほとんどの人は、不在届を見つけ電話をかける時、面倒くさいと思うのではないか。音声に従って番号を押して、時間単位で再配達を指定する。要領をえないアナウンスに耐えられず、直接配達担当に電話をすることもあるだろう。今すぐに来れないと言われた時にイラっときたこともあるだろう。当たり前ではないことを当たり前だと思っているから、こういう苛立ちがおこる。配送の時間帯を指定しても、その時刻前から今か今かとそわそわして待っている。時間帯ギリギリに配達してくるとムッとする。そんなことはないだろうか。その時、時間の流れは非常に遅いだろう。その苛立ちは正常とは言えない。

逆に物流の末端現場にいると、時間の流れがとんでもなく早い。時間までにやらなくてはいけない事が多すぎるからだ。絶対に時間内に終わらない事がわかっていても、終わりが見えない事がわかっていても、とにかくやらなければいけない。朝から晩まで体を動かし続けなければいけない。そして机に座っている奴らから、終わらなかったことを咎められる。

確かにこの流れは当然の帰結のように思える。しかし、この時間の流れの格差の幅は確実に狂っている。