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ドンブリの話

雑記
まだ、屁に半濁点がついていた頃の話。

誰かが言った。
「あいつに「どんぶり」といってはいけないよ」
後日、私はその友達を見かけた時、もちろん笑顔で呼びかけた。
「おーい、どんぶりー」
友達は一目散にこちらに駆けてきて、私の胸ぐらを思い切り掴み迫った。
「どんぶりっていうな」
私は、友達のこれまでに見せたことのない怒りにたじろぎながらも、その取り乱し様がおかしかった。
「なに怒ってんだ」
答えのかわりに怒声が返ってきた。

さらに後日、誰かからその理由を聞いた。
ある日、車にひかれたことがあったらしく、それ自体はたいしたことではなかったのだが、車にぶつかった衝撃で糞を漏らしたらしい。「ドン」とぶつかって「ブリ」と漏らしたから「ドンブリ」とからかわれていたのだった。それ以来、彼に向かって「ドンブリ」と言うことはなくなった。

一体誰が言ったのか、どうしても思い出せない。

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