読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

詐欺師入門を読んで考える〔2〕詐欺の登場人物

詐欺について学ぶ

詐欺に関わる主な役割についてみていきます。

ここでは必要最小限の紹介に留めておきます。

 

グリフター

厳密には暴力ではなく機知を使って仕事をする犯罪者

カモ

被害者、または被害者候補

おとり

カモを見つけ、カモから金を巻き上げる手助けをするコン・モブのメンバー

インサイドマン

おとりが連れてきたカモを引き受けるコン・モブ(詐欺組織)のメンバー。非常に専門的な役目人間の心理について知り尽くしていなければならない。

サクラ

カモに自分も勝てると思わせる役目。

フィクサー

グリフターに雇われてフィクスを行う地元の人間

 

以上、詐欺師入門より信用詐欺用語辞典より抜粋。省略している箇所あり。

 

グリフターというのは信用詐欺師を指す言葉ですが、「詐欺師入門」では「詐欺師」と別にグリフターという言葉が使われていることと上記の用語の説明から、詐欺師一般の中でも、比較的信頼や実績のある詐欺師を指して使っているものと考えます。詐欺師に必要なセンスとしてグリフトセンス、という言葉も出てきます。犯罪者といってもばれなきゃ、厳密には裁判で有罪が確定しない限りは犯罪者ではありません。詐欺は他の犯罪に比べて立証が困難です。

「暴力ではなく機知を使って」というあたりはいわゆるカタギの世界でも必要な能力ですね。誰が言ったか知りませんが、信用詐欺師がカタギの世界でも十分に通用するといわれてるのもうなづけます。最近では暴力といっても身体的なものとは限りません。なんか詐欺師を擁護しているような書き方ですが決してそういうことではありませんからね。

 

カモ、これははみなさまもこれまでに使う機会があったかもしれません。改めて意味を説明する必要もないでしょう。詐欺がニュースで扱われたりすると「あんなのにひっかかるなんて馬鹿だなあ」などという意見が良く見られますが。(私なら引っかからないよ)ということなんでしょうが「詐欺師入門」ではそういった損得感覚に優れている人こそがカモになるのだ、と書いています。

サクラ、これもご存知の方が多いかもしれません。しかし一般的に言われているサクラと、本書に出てくるサクラとは若干意味合いが異なるような印象を受けました。ひとつの詐欺に関わるメンバーであることは変わりないのですが、もしかしたら意識せずサクラを演じてしまっている方もいるのではないか、そう思える事例も現在では見受けられます。昔がどうだったのかはわかりませんが。そういった人物をサクラと呼んでよいのかはわかりません。

おとり役の人は、一連の詐欺におけるきっかけとなる人物ですね。おとりが引っ掛けたカモインサイドマンに引き合わせ、「仕事をする」わけです。詐欺といっても様々ありますが、おとりインサイドマンが詐欺における最小単位となります。これらの役割は、仕事を受け持つ分量が多く、また非常に専門的な役目だということですが、まれに

両方をこなせる詐欺師もいるそうです。しかし特に優秀な詐欺師はどちらかを専門に活動しているようです。

最後にフィクサーです。これはいわゆるケツモチという役割です。サッカーでいうと、ゴールキーパーのようなものです。もしも詐欺がカモにばれてしまった場合に登場します。事件が公にならないように手を回してもみけしたり、罪を軽くしたり、そういう裏方の役目です。強力な力を持っているフィクサーの下だと詐欺師たちも存分に働けるというものですね。

 

以上、全てではありませんが一連の詐欺に必要な主な役割となります。最近世間を賑わせているあんな事件や騒動に誰がどんな役割を演じているのか、当てはめて考えてみるのも面白いかもしれません。そうはいってもいまいちピンこない方もいらっしゃることでしょう。次は、この役割についてもう少し掘り下げてい期待と思います。

 

詐欺師入門―騙しの天才たち その華麗なる手口

参考文献「詐欺師入門」