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詐欺師入門を読んで考える〔1〕隠語について

詐欺について学ぶ

前回で述べましたとおり、「詐欺師入門」という本は、著者の専門である言語学の研究過程で生まれた副産物です。

ある社会や組織について、そこで使われている言語を調べることは、その社会や組織が持つ性質や構造について知ることにつながります。

例えば、隠語というものがあります。

 

  • 集団内の言葉遊び
  • 部外者から話の内容を隠蔽するため(一種の古典暗号
  • 集団内での共通概念に言葉を当てる必要がある場合(専門用語の前段階)

 wikipedia「隠語」より引用

 

刑事もののドラマで「ホシ」とかいいますね。

テレビ業界だと「シースー(古)」みたいな言い回しがありますね。

また、 一般的に知れ渡っている言葉を違う意味として使うこともあります。

 ここからは私見になりますが、

たまに、知らない人の前で得意げに業界用語を使う人とかいます。そういう用い方は本来の目的とは外れているのではないかと思うのですが、仲間意識や優越感を共有することの効能には無視できないものがあります。方言などもこういった意味合いを備えていると考えられます。一般に使われる言葉というのは、それ単体では抽象度が高いため、より専門的、具体的な表現をするためには既存の言葉を組み合わせた文節で表現することになります。よく使われる意味合いをいちいち文節にしていては煩わしいですね。そういうわけで、既存の言葉により深い意味を持たせて使うというのは自然なことと言えるでしょう。組織間のみならず少数の友達同士でもこういった事例は誰もが経験しているはずです。それに誰が聞いても内容を理解できるということになってしまうと、具合の悪い場面というのも出てきます。繋がりや目的など全てを不特定多数の前でおおっぴらにしてしまうわけにはいきません。本音と建前があるように、言葉は時と場合で使い分けなくてはいけません。蛇足が過ぎました。

詐欺師入門―騙しの天才たち その華麗なる手口

次はこの本に登場する詐欺師が用いる主な隠語についてみていきます。