ローソンのホイップクリームクロワッサンが美味しい

ローソンに行った。

 

入ると奥のレジで店員と客が笑顔を交わしていた。大学生の友人同士のように見えた。陳列棚にはオーナーと思しき初老の女性がこれまた大学生らしき若い男になにやら指導している。二人ともおそらく大学一年生だろう。とても初々しかった。

 

そんなことは置いといて、ここのホイップクリームクロワッサンが絶品なのだ。ホイップクリーム入りのパンはありそうでなかなかない。ホイップクリームクロワッサンは私がずっと求めていた菓子パンのひとつの到達点だ。末長く製造されるよう、一消費者として微力ながら応援していきたい。ローソンでホイップクリームクロワッサンが発売されたのとほぼ同じ時期にセブンイレブンでもホイップクリーム入りのコロネが発売されたのだが、セブンのほうは見えているところだけホイップクリームで中はいつものクリーム色のクリームだった。それ以来、私は絶対にセブンでパンを買わないことに決めた。

 

ふと、酒でも買おうかなと思った。ホイップクリームクロワッサン2つと、ウイスキーの小瓶と軽いツマミを持ってレジへと着くと、また若い客と店員が何やら話している。店員はちょっとだけぽっちゃりめのメガネでいわゆる萌え系のアニメが好きそうな顔をしていた。見るかぎり社交的ではなさそうな風貌だ。話しかけられているほうは散髪したてのようなツーブロックをキッチリセットして、そこに何かを入れることは一生ないだろうポケットがたくさんついたズボンを履いているチャラめでダサいいわゆる田舎の若者だった。まあ大学生だからいろんな属性の友達もできるよね。などと懐かしんでいたらすぐに私の番になった。

 

「カードはお持ちですか」

 

お決まりの出だしだ。返事をする代わりに財布からカードを取り出す仕草をする私は耳を疑った。

 

「、、、ですか?」

「えっ?」

 

反射的に聞き返していた。彼は切符の確認に巡回するワンマン列車の車掌のような鼻声で繰り返す。

 

「直飲みですか?」

 

どうやらウイスキーの小瓶のことらしい。彼は「そのウイスキー、じかに口をつけて飲むんですか?」と私に聞いている。

 

「あっはい、、、」

 

質問の意味がわからなすぎて、私はひどく狼狽してしまった。その後、彼は何も言わず淡々と商品をレジに通していく。こいつはいったいなんなんだ。煽っているわけではなさそうだが、とにかく意味がわからない。私は必死に笑いをこらえながら今起こっていることを理解しようとした。お客様とのちょっとした会話を楽しみたいのだろうか。あの初老の方針のだろうか。客一人につき必ず雑談を挟むという縛りプレイなのだろうか。そういえば彼は捌いたすべての客となにかしら言葉を交わしていた。友達ではなかったというのか。それにつけても明らかに年上の私に対して余裕すら感じさせる駅員口調よ。ていうかウイスキーの小瓶って直飲みするもんじゃないっけ?いつのまにか私の方が間違っているような気になっていた。

 

気がつくとレジ袋を持って夜の風に吹かれていた。完敗。ローソンに行く理由がまた1つ増えた。